高速・高正確・高成功率PCR Master Mix
KOD One® PCR Master Mix
KOD One® PCR Master Mix -Blue-
TOYOBO
価格表
KOD One® PCR Master Mix (Dye-free 2×PCR Master Mix)
Code No. | 包装 | 価格(税別) | 保存温度 | 説明書 仕様書 |
SDS | 法規制※ | KMM-101 | 1mL×5本 | ¥38,000 | -20℃ | M D | S | なし | KMM-101X5 | (1mL×5本)×5 | ¥152,000 | -20℃ | M D | S | なし | KMM-101X10 | (1mL×5本)×10 | ¥285,000 | -20℃ | M D | S | なし |
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KOD One® PCR Master Mix -Blue- (Dye-containing 2×PCR Master Mix)
用途
●PCR
説明
本製品は、高い正確性・増幅効率をもつ改変型KOD DNA polymerase(UKOD)を用いたPCR用2×マスターミックスです。
改良型伸長アクセラレーターを含有するため、1kbまでは 1sec.、1~10kbは 5sec./kb、10kb以上は 10sec./kbでPCRを行うことが可能です。高い成功率を併せ持ち、未精製のクルードサンプルからの増幅や、イノシン(dI)やウラシル(dU)を含むプライマー・テンプレートを用いたPCRにもご利用になれます。
また、Polymerase活性と3'→5'Exonuclease活性を抑える2種類のモノクローナル抗体が混合されており、特異性の高いHot start PCR を行うことができます。
特長
●高速PCRが可能
1kbまでは 1sec.、1~10kbは 5sec./kb、10kb以上は 10sec./kbで伸長反応を行うことが可能であり、PCR実験を短時間で終えることが可能です。
●簡便
プライマー・テンプレート以外の成分があらかじめ混合されており、反応液調製が容易であり、また再現性の高い結果を得ることができます。またKOD One® PCR Master Mix -Blue- [Code No. KMM-201] はLoading Dye(BPB)が混合されており、反応終了後、そのままゲルにアプライすることが可能です。
●優れた正確性
Taq DNA polymerase の約80倍と、KODシリーズ最高レベルの正確性を保持しています。
●クルードサンプルからも効率よく増幅 (実施例2)
●イノシン(dI)やウラシル(dU)を含むプライマー・テンプレートを用いたPCRに対応 (実施例5)
実施例
1.高速PCRによる200bp~10kbのターゲットの増幅
ヒトゲノムDNAをテンプレートとして伸長時間の短い高速PCRサイクルで増幅を実施しました。
その結果、本製品では1 kb以下のターゲットは伸長時間1 sec.で、1~10 kbのターゲットは、5 sec./ kbで明確なバンドを確認することができました。
2.クルードサンプルからの増幅
マウステールライセート(アルカリ溶解法)、血液を用いて、マウスThy-1遺伝子、ヒト β-globin遺伝子の増幅を行いました。反応はそれぞれのPCR酵素の推奨条件に従って5 sec./ kbの伸長時間で実施しました。その結果、KOD One® PCR Master Mixのみ明確なバンドを確認することができました。
3.逆転写反応液の持ち込み可能量の確認
逆転写反応液(cDNA)に含まれるRNAはPCRに対して阻害的に働くため 、大量のcDNAの添加は反応阻害につながります。そこで、cDNAの持ち込み可能量を確認するため、cDNAの添加量をふり、TFR遺伝子の検出を行いました。
その結果、KOD One® PCR Master MixシリーズはRNAによる阻害を受けにくく、従来品や他社品では増幅困難な多量のcDNAを添加した条件においても良好な増幅を行うことができました。
実施例4:プラスミドDNA, cDNAをテンプレートとした検出感度の比較
実施例5:イノシンを含むプライマーを用いた増幅
実施例6:相補的なプライマーを用いる変異導入(Site-Directed Mutagenesis)
実施例7:GC含量70%以上の領域を含むターゲットの増幅
実施例8:哺乳動物細胞用発現ベクターにクローニングされた遺伝子配列への3塩基変異導入
実施例9:糸状菌・酵母のダイレクトPCR
実施例10:酵母の遺伝子破壊の確認
実施例11高GC配列 mouse c-Maf cDNA全長配列の増幅
実施例12:マウス肝臓におけるROSA26領域のPCR増幅
実施例13:初代細胞からのcDNAクローニング
実施例14:遺伝子の発現ベクター間の移し替え
実施例15:Aspergillus fumigatus flbC 遺伝子欠損株の PCR ジェノタイピング
実施例16:ニワトリ遺伝子のクローニング用サンプル調製
実施例17:ワンステップ法で調製した植物ライセートからの増幅
実施例18:フミン酸耐性の確認
実施例19:高速PCRによる 17.5~40kbの長鎖ターゲットの増幅
実施例20:次世代シーケンサー(NGS)のライブラリー増幅
実施例21:次世代シーケンサー(NGS)を用いたSARS-CoV-2亜系統の分類
- 製品内容
【KMM-101】
Master Mix
【KMM-201】
Master Mix(dye入り)
1mL×5本
1mL×5本
- 基本反応条件
(μL) 滅菌蒸留水
KOD One PCR Master Mix
Primer(10μM each)
Template DNA
Genomic DNA ~200ng
Plasmid DNA ~50ng
cDNA(RNA相当量) ~750ng
生体試料・粗抽出液~5μLX
25
1.5
Y
Total Volume 50
<3ステップサイクル>
98℃, 10sec.
Tm-5℃, 5sec.
68℃, 1~10sec./kb
25〜45 cycles
伸長時間は、ターゲット鎖長に応じて以下のように設定してください。
1 kb以下:1 sec.
1~10 kb:5 sec./ kb
10 kb~:10 sec./ kb
<2ステップサイクル>
98℃, 10sec.
68℃, 5~10sec./kb
25〜45 cycles
伸長時間は、ターゲット鎖長に応じて以下のように設定してください。
1 kb以下:5 sec.
1~10 kb:5 sec./ kb
10 kb~:10 sec./ kb
- ワンポイントアドバイス
●保存について
凍結融解の繰り返しは、20回程度では品質に影響がないことが確認されています。
短期間(1か月以内)であれば、2~8℃で保存可能です。
●プライマーについて
可能な限り、22~35mer程度(Tm値>63℃)をご使用ください。
GC含量を45~60%として、5’側の半分は60~70%, 3’側の半分は40~50%のGC含量になるように設計することで特異性を高めることができます。
※プライマーのTm値の計算は、最近接塩基対法(Nearest Neighbor method)を用いております。プライマーのTm値計算表(EXCEL)は、こちらからダウンロードできます。イノシンを含むプライマーのTm値はこの方法では計算できません。
●DNA末端平滑化に用いる場合はこちらをご覧ください。
KOD One実施例集はこちらからダウンロードできます。 2.5MB
FAQはこちら →
トラブルシューティングは
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English Page
- ※ 法規制について
- 毒: 毒物及び劇物取締法[医薬用外毒物]
- 国: 国民保護法[毒素]
- 劇: 毒物及び劇物取締法[医薬用外劇物]
- 組: カルタヘナ法(遺伝子組換え生物等の使用等の規制による
- 危: 消防法[危険物]
- 生物の多様性の確保に関する法律)
- P: PRTR法(化学物質排出把握管理促進法)[届け出義務物質]
- 申: ご購入時に申込書の提出が必要な製品
- 労: 労働安全衛生法[通知または表示義務物質]
- なし: 上記法令や申込書の提出に該当しない製品