実施例
KOD One 実施例10 酵母の遺伝子破壊の確認
データご提供 : 大阪大学大学院 歯学研究科 口腔科学フロンティアセンター 先端口腔生物学教室 荒木 保弘 先生
<実験の目的>
染色体上の標的遺伝子をマーカー遺伝子により破壊できたことを確認する。
<実験方法>
【サンプルの種類】
酵母から抽出したゲノムDNA
【サンプルの調製方法】
イエローチップの先にマッチの頭ほどのコロニーをかき取り、0.02M NaOH 50 µlへPCRチューブ内で懸濁した。
酵母懸濁液をPCRで95度10分熱処理した。
【ターゲット遺伝子名と長さ】
PIB2 / 2,345 bp pib2::natNT2 / 1,783 bp
GTR1 / 1,128 bp gtr1::kanMX4 / 1,679 bp
【プライマー配列】
Forward Primer : CGGATGCTATGTCACGTTG (PIB2)
Reverse Primer : TCTTTACTGCTGTTGTGTCC (PIB2)
Forward Primer : ACCCTAAATTGTGATTATGG (GTR1)
Reverse Primer : TTCTTCCTCTTATGTTTCTC (GTR1)
【反応液組成】 【PCRサイクル】
(μL) | ||||||
滅菌蒸留水 | 3.9 | 98℃ 10sec. | ||||
KOD One® PCR Master Mix -Blue- | 5 | 53℃ 5sec. | 35cycles | |||
10μM Primer F | 0.3 | 68℃ 10sec. | ||||
10μM Primer R | 0.3 | |||||
酵母懸濁液 | 0.5 | |||||
Total Volume | 10 |
PCR反応液の半量(5μL)を用いて、電気泳動を行った。
【サイクラー機種】
Applied Biosystems® GeneAmp® PCR System 9700
<結果・考察>
・PCRの時間が大幅に短縮された。
・目的遺伝子の増幅効率が改善された。
・All in oneなのでPCR反応液の調製が容易になった。
<感想・ご意見等>
普段から大量のPCRをやる機会が多く、負担となっていました。しかし、KOD Oneを使うようになってから、この負担が大きく軽減しました。以前は御社のKOD製品を目的別に数種類使っていましたが、反応速度、正確性を鑑みて現在はKOD Oneのみを用いており、経済的な観点からも助かっています。
KOD One 製品ページ
実施例一覧ページ