実施例
KOD One 実施例12 マウス肝臓におけるROSA26 領域のPCR増幅
データご提供 : 大阪大学大学院 薬学研究科 分子生物学分野 飯塚 俊輔 様
<実験の目的>
マウス肝臓においてROSA26 領域を増幅可能か検討する。
<実験方法>
【サンプルの種類】
マウス肝臓から抽出したゲノムDNA
【サンプルの調製方法】
DNeasy Blood & Tissue Kit (Qiagen社)を用いてマウス肝臓のゲノムDNAを精製した。
【ターゲット遺伝子名と長さ】
ROSA26 / 300 bp
【プライマー配列】
Forward Primer : GCACTTGCTCTCCCAAAGTC
Reverse Primer : ACACCTGTTCAATTCCCCTG
【反応液組成】 【PCRサイクル】
(μL) | ||||||
滅菌蒸留水 | 10.5 | 94℃ 1min. | ||||
KOD One® PCR Master Mix | 12.5 | 98℃ 10sec. | 45cycles | |||
10μM Primer F | 0.75 | 68℃ 30sec. | ||||
10μM Primer R | 0.75 | |||||
ゲノムDNA (20ng/μL) | 0.5 | |||||
Total Volume | 25 |
【サイクラー機種】
Veriti 96-well Thermal Cycler (Applied Biosystems®)
<結果・考察>
2%TBEゲルでサンプルを泳動しました。左から1レーン目にはInvitrogen社の100 bp ladderを、2~7レーン目にはマウス肝臓ゲノムDNAをテンプレートとして、KOD One を用いてPCRを行ったフラグメントを泳動しております。
すべてのサンプルで目的としていた300 bpに、単一のきれいなバンドが見られました。また、直接的な比較はしておりませんが、A社高速・高正確 PCR Master Mixを用いた場合にも、同じプロトコルで同様に300 bp付近に単一のバンドが見られることを確認しています。
<感想・ご意見等>
KOD Oneを使用して、A社高速・高正確 PCR Master Mixと同じプロトコルで目的のフラグメントを得ることができました。
今回の実験プロトコルでは、試薬の使いやすさ、PCRの質ともにA社高速・高正確 PCR Master Mixと同等であったと感じています。
KOD One 製品ページ
実施例一覧ページ