NGS/リアルタイムPCR解析用 cDNA 合成キット
GenNext®RamDA-seq® Single Cell Kit
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価格表
GenNext®RamDA-seq® Single Cell Kit
Code No. | 包装 | 価格(税別) | キャンペーン 価格(税別) | 保存温度 | 説明書 仕様書 |
SDS | 法規制※ | RMD-101T | 24回用 | ¥130,000 | ¥91,000 | -20℃ | M | S | なし | RMD-101 | 96回用 | ¥438,000 | ¥306,600 | -20℃ | M | S | なし |
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NSR Primer
品名 | Code No. | 包装 | 価格(税別) | 保存温度 | 説明書 仕様書 |
SDS | 法規制※ |
NSR Primer Set for human
|
NSR-101 | 96回用 | ¥27,000 | -20℃ | M | S | なし |
NSR Primer Set for mouse
|
NSR-102 | 96回用 | ¥27,000 | -20℃ | M | S | なし |
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RT-RamDA® cDNA Synthesis Kit
用途
●シングルセル、微量RNAからのcDNA合成
※NGS解析用ライブラリー調製キット(ライブラリー調製試薬内包)はこちら
説明
本キットは RT-RamDA®(Reverse Transcription with Random Displacement Amplification)法を採用した製品です。RT-RamDA®法は逆転写酵素の鎖置換活性を利用した新規cDNA増幅方法であり、poly(A) RNAだけでなく、non-poly(A)由来のcDNAの高感度な検出が可能です。このためRT-RamDA®法では従来技術に比べ検出遺伝子が多いことが特徴です。
GenNext® RamDA-seq®Single Cell Kit [Code No. RMD-101, RMD-101T] はシングルセルや微量のRNAからNGS解析用のcDNAを合成するためのキットです。本キットをご使用いただくことでRNA全長をカバーした解析のためのcDNAを合成することが可能です。
(ライブラリー調製には、本製品の他、磁性ビーズ Agencourt AMPure XP試薬 (Beckman Coulter社) およびライブラリー調製試薬Nextera® XT DNA Sample Preparation Kit (イルミナ社)が必要です。)
RT-RamDA® cDNA Synthesis Kit [Code No. RMD-201, RMD-201T] はシングルセルや微量のRNAからリアルタイムPCR解析用のcDNAを合成するためのキットです。本キットで合成したcDNAは、高感度に遺伝子発現解析を行うことができます。
特長
●シングルセルや微量RNAに対応
1~100細胞または10pg~1ng total RNA からcDNAの合成が可能です。
●RNA全長をカバーするcDNAの合成が可能
Oligo-dT primer のみを用いる従来法では困難であった10kb以上のターゲットRNAからcDNAの合成が可能であり、RNA全長からシーケンスリードが得られます。
●poly(A) RNAに加え、non-poly(A) RNAの検出が可能
Oligo-dT primer に加え、NSR(Not so random primer)を使用しており、従来法では検出できなかったnon-poly(A) RNAの検出も可能です。
●検出遺伝子数がアップ
ヒストンRNA、IncRNA、pre-mRNA、circRNAなどを含むさまざまなRNAの検出ができます。
原理
RamDA-seq®(ラムダセック)は、国立研究開発法人理化学研究所 生命機能科学研究センター バイオインフォマティクス研究開発チームが開発した「Random Displacement Amplification Sequencing」の略です。
既存の1細胞RNA解析法では、Oligo-dT primerのみを用いて逆転写するため、non-poly(A) RNAは合成できず、また途中でcDNA合成が止まった場合、全長の検出が困難でした。一方、RamDA-seq®法では、random primerあるいはNSR primer*を使用するため、poly(A)配列以外からも合成が可能であり、non-poly(A) RNAを検出できます。また、これらprimerがRNAのさまざまな場所に結合しcDNA合成が開始されるため、RNA全長からシーケンスリードを得ることができます。
さらにRamDA-seq®法は、cDNAが合成と同時に増幅されるため、従来法で実施している増幅用アダプター付加やPCRが必要なく、増幅によるバイアスを抑えることが可能です。
*NSR primerとは、Not so random primerの略で、18S, 28S RNA遺伝子に完全にマッチする配列を計算上除外したrandom primer のことです。random primer の代わりにNSR primerを用いることで、rRNAからのcDNA合成を抑制できます。
ヒト用、マウス用のNSR primerをご用意しております。ヒト由来のサンプルにはNSR Primer Set for human [Code No. NSR-101] を、マウス由来のサンプルにはNSR Primer Set for mouse [Code No. NSR-102] のご使用をお勧めします。
※RamDA-seq®とRT-RamDA® は国立研究開発法人理化学研究所の登録商標です。
実施例
1. cDNA増幅率の検証
従来の逆転写反応試薬およびRT-RamDA® cDNA Synthesis Kit を用いて NIH3T3 total RNA 10pg からcDNAを合成し、THUNDERBIRD® SYBR™ qPCR Mix[Code No. QPS-201]にてリアルタイムPCRを行って各遺伝子を測定しました。
その結果、従来の逆転写反応試薬で得られたcDNA量に対して、RT-RamDA® cDNA Synthesis Kit では9 倍以上のcDNA を得ることができました。
2. インプットRNA量の検証
10pg と1ngのNIH3T3 total RNA を用いてRT-RamDA® cDNA Synthesis Kit にてcDNA を
合成し、リアルタイムPCR により8 遺伝子(N=3
で実施)のCt 値を比較しました。その結果、10pg
インプットと1ng インプットで高い相関が認められ、微量のインプット量からもcDNA 合成が可能でした。
実施例3:カバレッジの均一性の確認
実施例4:長鎖RNAにおけるcDNA合成の比較
実施例5:検出転写産物数の比較およびRNA種類別リード数の検証
実施例6:ランダムプライマーおよびNSR プライマー を用いた場合の rRNA混入率の比較
実施例7:微量RNAからのcDNA合成
実施例8:2nd鎖合成後の精製工程を省略したシングルセル解析用ライブラリー調製法
実施例9:さまざまなインプットRNA量(2pg~6.25ng)からのRNA-seq解析
参考文献
Hayashi, T. et al., Single-cell full-length total RNA sequencing uncovers dynamics of recursive splicing and enhancer RNAs. Nature Communications. 9:619(2018)
https://doi.org/10.1038/s41467-018-02866-0
<製品使用文献>
Yoshimatsu, S. et al., Non-viral Induction of Transgene-free iPSCs from Somatic Fibroblasts of Multiple Mammalian Species. Stem Cell Reports, Volume 16:754-770(2021)
https://doi.org/10.1016/j.stemcr.2021.03.002
Hasegawa, N. et al., Highly sensitive fusion detection using plasma cell-free RNA in non-small-cell lung cancers. Cancer Sci. 112(10):4393-4403(2021)
https://doi.org/10.1111/cas.15084
- 製品内容
RMD-101 RMD-101T Lysis Buffer 480μL 120μL Lysis Enhancer 108μL 27μL RNase Inhibitor 22μL 6μL Nuclease free water 960μL 240μL RT-RamDA® Buffer 240μL 60μL RT-RamDA® Enzyme Mix 54μL 14μL RT-RamDA® Primer Mix 54μL 14μL gDNA Remover 54μL 14μL 2nd strand synthesis Buffer 330μL 83μL 2nd strand synthesis Enzyme 55μL 14μL 2nd strand synthesis Primer Mix 275μL 69μL
RMD-201 RMD-201T Lysis Buffer 480μL 120μL Lysis Enhancer 108μL 27μL RNase Inhibitor 22μL 6μL Nuclease free water 960μL 240μL RT-RamDA® Buffer 240μL 60μL RT-RamDA® Enzyme Mix 54μL 14μL RT-RamDA® Primer Mix 54μL 14μL gDNA Remover 54μL 14μL
- 備考
ライブラリー調製には、本製品の他、磁性ビーズ Agencourt® AMPure® XP試薬 (ベックマンコールター社) およびライブラリー調製試薬Nextera® XT DNA Sample Preparation Kit (イルミナ社)が必要です。
また収量が標準プロトコルより低くなりますが、2nd鎖合成後の精製工程を省略したオプションプロトコルでライブラリー調製を行うことも可能です。
オプションプロトコルはこちら
オプションプロトコルの実施例はこちら
磁性ビーズ Agencourt® AMPure® XP試薬 (ベックマンコールター社) を使用した精製ステップには、微量DNA精製用のマグネットプレートはマグネットプレート Bit-Mag96(サンプラテック)がご使用になれます。マグネットプレート Bit-Mag96(サンプラテック社)は国立研究開発法人理化学研究所 生命機能科学研究センター バイオインフォマティクス研究開発チームの技術指導を経て製品化されており、3μLの微量サンプルの精製にも対応しております。
本キットには、NSR Primerは含まれておりません。ヒト由来のサンプルにはNSR Primer Set for human [Code No. NSR-101] を、マウス由来のサンプルにはNSR Primer Set for mouse [Code No. NSR-102] のご使用をお勧めします。
RamDA-seq®実験の品質管理(QC)のための計算パイプラインRamDAQは、こちら
RamDA-Seq® の受託解析サービスは、株式会社ジエンブル におきまして実施されております。
株式会社ジエンブル RamDA-seq解析
- ワンポイントアドバイス
FAQはこちら →
- ※ 法規制について
- 毒: 毒物及び劇物取締法[医薬用外毒物]
- 国: 国民保護法[毒素]
- 劇: 毒物及び劇物取締法[医薬用外劇物]
- 組: カルタヘナ法(遺伝子組換え生物等の使用等の規制による
- 危: 消防法[危険物]
- 生物の多様性の確保に関する法律)
- P: PRTR法(化学物質排出把握管理促進法)[届け出義務物質]
- 申: ご購入時に申込書の提出が必要な製品
- 労: 労働安全衛生法[通知または表示義務物質]
- なし: 上記法令や申込書の提出に該当しない製品