ノロウイルス検出キット G1/G2 -ふき取り-
TOYOBO
価格表
用途
●ふきとり検体からのノロウイルス遺伝子の検出
説明
本製品は、ノロウイルスのふき取り検査用試薬です。床やドアノブ、トイレの便座などをふき取り検査用綿棒でふき取り(以下、ふき取り検体と記す)、ふき取り検体に含まれるノロウイルスを濃縮し、簡便な前処理後、リアルタイム RT-PCR法で検出するキットです。
さまざまなリアルタイムPCR装置に対応するため、GI/GIIの識別が可能な3色プローブキットに加え、2波長でノロウイルスの検出が可能な2色プローブキット*をご用意しております。
*2色プローブキットはGI/GIIの識別はできません。
特長
●前処理は、ふき取り検体の遠心後、沈殿物の熱処理のみ
ふき取り検体に濃縮液を添加し、冷却高速遠心分離を行うことにより、迅速にノロウイルスを濃縮することができます。RNA の抽出は1 分の熱処理のみで可能です。
●検出は、1-step リアルタイムRT-PCR で可能
逆転写反応からPCR 反応までを1-step で行うため、反応途中で試薬を添加する必要はありません。
●3色プローブ [Code No FIW-101]では、GI/GIIのタイピングが可能
ノロウイルス検出キットG1/G2 -ふき取り- [Code No FIW-101]では、GI遺伝子をCy5チャネル、GII遺伝子をROXチャネルで検出しますので、GI/GIIのタイピングが可能です。
注)ノロウイルス検出キットG1/G2 -ふき取り- [Code No FIW-201]は、ノロウイルスGI.GIIの検出が可能ですが、GI/GIIを識別することはできません。
●従来のPEG 沈殿法と比較し、作業時間・反応時間が短縮
作業時間(濃縮・熱処理) は約15~30 分、リアルタイムRT-PCR の反応時間は最短45 分で、ふき取り検体からノロウイルスの検出が可能です。
ノロウイルス検出キット G1/G2-ふき取り- |
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※反応時間はリアルタイムPCR装置により異なります。
●UNG処理で、キャリーオーバーのリスクが低減
偽陽性の発生原因として、キャリーオーバー汚染があります。本製品は、混入したPCR 増幅産物を分解することが可能なUracil-DNA Glycosylase(UNG) を含むため、混入したPCR 増幅産物を分解し偽陽性のリスクを低減できます。
●さまざまなリアルタイムPCR装置に対応
ノロウイルス検出キットG1/G2 -ふき取り-<3色プローブ> [Code No. FIW-101]
- FAM、ROX、Cy5が同時に検出可能なリアルタイムPCR装置に対応
(装置例)
Bio-Rad | CFX96 TouchTM Deep Well リアルタイムPCR解析システム |
Roche | LightCycler® 96 システム |
LightCycler® 480 システム | |
Applied Biosystems® | 7500FastリアルタイムPCRシステム |
TaKaRa | Thermal Cycler Dice® Real Time System III (Cy5追加搭載) |
Thermal Cycler Dice® Real Time System II (Cy5追加搭載) | |
Thermal Cycler Dice® Real Time System Lite (Cy5追加搭載) |
ノロウイルス検出キットG1/G2 -ふき取り-<2色プローブ> [Code No. FIW-201]
- FAM・ROX、あるいはFAM・HEX/VICが同時に検出可能なリアルタイムPCR装置に対応
(装置例)
Applied Biosystems® |
7900HT リアルタイムPCRシステム |
StepOnePlusTM リアルタイムPCRシステム | |
TaKaRa | Thermal Cycler Dice® Real Time System III |
Thermal Cycler Dice® Real Time System II | |
Thermal Cycler Dice® Real Time System Lite |
実施例
不活化ノロウイルスを用いたふき取り試験
不活化GI ノロウイルス、不活化GII |
ふき取り器具の溶液を廃棄し、綿棒でふき取る | |||
綿棒を絞り、ふき取った溶液を回収する | ||||
ふき取り検体300μLと濃縮液300μLを混合する | ||||
冷却高速遠心分離する(4℃・15,000rpm・5分) | ||||
上清を除去する | ||||
前処理液5μLを添加し、85℃・1分間の熱処理 | ||||
1-step リアルタイムRT-PCRで増幅する |
[FIW-101]
使用装置 : Bio-Rad CFX96 TouchTM Deep Well リアルタイムPCR解析システム
※GIはCy5, GIIはROX, 内部標準(IC)はFAMチャネルで測定します。
紫色の増殖曲線がGI, オレンジ色がGII, 青色はICの増殖を示します。
[FIW-201]
使用装置 : Applied Biosystems® StepOnePlusTMリアルタイムPCRシステム
※GI, GIIはFAM, 内部標準(IC)はVICチャネルで測定します。
緑色の増殖曲線がGI/GII, 青色はICの増殖を示します。
(参考)ノロウイルスの流行株の判定や感染源の特定における弊社キットの活用例 - * - * -
(配列解析用サンプル調製)イノシンを含むプライマーを用いた1-step RT-PCRによるノロウイルス遺伝子の増幅
- 製品内容
【FIW-101】
濃縮液 30mL×1本 前処理液 250μL×1本 反応液 750μL×2本 酵素液 250μL×1本 プライマー液(G1/G2) 250μL×1本 プローブ液(G1/G2) 250μL×1本 コントロール
DNA(G1/G2)100μL×1本
【FIW-201】
濃縮液 30mL×1本 前処理液 250μL×1本 反応液 750μL×2本 酵素液 250μL×1本 プライマー液(G1/G2) 250μL×1本 プローブ液(G1/G2) 250μL×1本 HEX プローブ液 15μL×1本 コントロール
DNA(G1/G2)100μL×1本
- 注意事項
取扱説明書で、使用可能なふき取り器具(市販品)のメーカー、製品を確認してください。
- 基本反応条件
市販のふき取り器具を用いて、検体を採取、回収
↓
ノロウイルスの濃縮
↓
RNA抽出
↓
RT-PCR
反応液組成 反応液 30μL 酵素液 5μL プライマー液(G1/G2) 5μL プローブ液(G1/G2) 5μL 熱処理済抽出液 5μL Total 50μL
サイクル条件 Bio-Rad CFX96 TouchTM Deep Well 逆転写反応 42℃ 4min. プレ変性 95℃ 10sec. 変性
会合・伸長98℃
52℃1sec.
10sec.10cycles 変性
会合・伸長98℃
52℃1sec.
10sec.30cycles (検出)
※上記以外のリアルタイムPCR装置でもご使用になれます。
装置により、最適なサイクル条件が異なりますので、詳しくは東洋紡テクニカルラインまでお問い合わせください。
- ※ 法規制について
- 毒: 毒物及び劇物取締法[医薬用外毒物]
- 国: 国民保護法[毒素]
- 劇: 毒物及び劇物取締法[医薬用外劇物]
- 組: カルタヘナ法(遺伝子組換え生物等の使用等の規制による
- 危: 消防法[危険物]
- 生物の多様性の確保に関する法律)
- P: PRTR法(化学物質排出把握管理促進法)[届け出義務物質]
- 申: ご購入時に申込書の提出が必要な製品
- 労: 労働安全衛生法[通知または表示義務物質]
- なし: 上記法令や申込書の提出に該当しない製品