シングルPCR検出キット

腸内細菌遺伝子検出キット -シングル検出-

TOYOBO

価格表

品名 Code No. 包装 価格(税別) 保存温度 説明書
仕様書
SDS 法規制
腸内細菌遺伝子検出キット-シングル検出-
(サルモネラ検出用)
FIK-361 200回用 ¥80,000 -20℃ なし
腸内細菌遺伝子検出キット-シングル検出-
(腸管出血性大腸菌検出用)
FIK-362 200回用 ¥80,000 -20℃ なし
腸内細菌遺伝子検出キット-シングル検出-
(赤痢菌検出用)
FIK-363 200回用 ¥80,000 -20℃ なし

用途

●腸内細菌遺伝子のシングル検出

説明

腸内細菌遺伝子検出キット-シングル検出-は、食中毒原因菌として知られるサルモネラ、腸管出血性大腸菌(EHEC)、赤痢菌の遺伝子を、それぞれ単独で検出するキットです。

腸管出血性大腸菌は、VT1,VT2の識別検出が可能です。
50 個以内の検便検体をプールした場合でも培養法と同等以上の感度で検出することが可能であり、陽性検体のスクリーニング用途としてご利用になれます。

特長

●最大50検体のプール糞便から迅速に検出可能
50検体以内のプール検便懸濁液を加熱・遠心分離するだけでPCRに使用でき、個別の培養法と同等以上の検出が可能です。本製品を用いることで解析時間が約50分と短く、陰性・陽性の判定を容易に行えます。
*解析時間は、リアルタイムPCR装置の種類によって若干異なります。

●腸管出血性大腸菌の遺伝子型の判定が可能
腸管出血性大腸菌が産生するベロ毒素(VT)は2つのサブタイプ(VT1とVT2)に大別されます。本製品では蛍光波長の違いによりサブタイプを判定することが可能です。

●3チャネルの同時検出が可能なリアルタイムPCR装置に対応
本製品は、以下の検出用チャネルで検出を行います。FIK-361、FIK-363はFAM、ROX検出用チャネルを有する装置、FIK-362はFAM、ROX、Cy5検出用チャネルを有し、これらチャネルの同時検出が可能なリアルタイムPCR装置でご使用になれます。


Code No. 菌種 測定チャンネル 遺伝子 備考
FIK-361 サルモネラ ROX invA 血清型の判定はできません
FIK-362 腸管
出血性
大腸菌
Cy5 VT1 血清型の判定はできません
ROX VT2,VT2vha,
VT2vhb,
VT2vp1
血清型の判定はできません
FIK-363 赤痢菌 ROX ipaH ipaHをもつ腸管侵入性
大腸菌も検出します


●キャリーオーバー汚染のリスクを低減
偽陽性の発生原因として、キャリーオーバー汚染があります。本製品は、PCRから蛍光検出までをチューブを開けることなく、1チューブで検出することができるため、キャリーオーバーのリスクが低減しています。さらに、本製品は、混入した増幅産物を分解することが可能なUracil-DNA Glycosylaseを含むため、103~104コピー/反応程度の混入したPCR増幅産物を分解し偽陽性を防止することが可能です。

●腸内細菌遺伝子検出キット-プローブ検出- [Code No.FIK-351]」と本製品を組み合わせたスクリーニング方法に利用可

「腸内細菌遺伝子検出キット-プローブ検出- [Code No.FIK-351]」は50検体の検便検体プールからマルチプレックスPCR法によりサルモネラ、腸管出血性大腸菌、赤痢菌の三菌種を同時にスクリーニングすることが可能なキットです。「腸内細菌遺伝子検出キット-プローブ検出- [Code No.FIK-351]」と本製品を組み合わせてスクリーニングすることで、より効率的に陽性検体を絞り込むことが可能です

1)  50検体プールからの1次スクリーニング(FIK-351を使用)
2) 陽性プールに含まれる50検体を10検体程度ずつ再度プール
3) 本製品を用いた2次スクリーニング
 (一次スクリーニングにて陽性となった菌種に対応する製品を使用)
4) 陽性プールに含まれる検体を個別に塗抹培養

 

実施例

検出感度の確認

サルモネラゲノムDNA、腸管出血性大腸菌ゲノムDNA、赤痢菌ゲノムDNAをそれぞれ103、102、101コピー/反応になるように陰性糞便の熱処理液に添加したものをサンプルとして、本製品を用いてPCRを行いました。解析にはBio-Rad CFX96 TouchTM Deep Wellリアルタイム解析システムを用いました。その結果、いずれの遺伝子も10コピーまで検出されました。また、VT1、VT2遺伝子については、識別検出が可能でした。

製品内容

PCR Master Mix 1.68mL×2本
5×Primer ・Probe Mix 0.96mL×1本

基本反応条件

反応条件
PCR Master Mix 14.0 μL
5× Primer ・Priobe Mix 4.0 μL
検体2.0 μL
Total 20.0 μL

サイクル条件
Bio-rad cfx96 TouchTM Deep Well
96℃, 20sec.
(96℃, 2sec. 63℃, 20sec. ) ×10cycles
(96℃, 2sec. 63℃, 20sec.)(検出) ×35cycles

※上記以外のリアルタイムPCR装置でもご使用になれます。
装置により、最適なサイクル条件が異なりますので、詳しくは東洋紡テクニカルラインまでお問い合わせください。

増幅曲線データから陽性または、陰性を判定するソフトウェアをご用意しております。製品ご購入の方に無償でご提供いたします。詳しくは東洋紡テクニカルラインまでお問い合わせください。

※ 法規制について
毒: 毒物及び劇物取締法[医薬用外毒物]
国: 国民保護法[毒素]
劇: 毒物及び劇物取締法[医薬用外劇物]
組: カルタヘナ法(遺伝子組換え生物等の使用等の規制による
危: 消防法[危険物]
   生物の多様性の確保に関する法律)
P: PRTR法(化学物質排出把握管理促進法)[届け出義務物質]
申: ご購入時に申込書の提出が必要な製品
労: 労働安全衛生法[通知または表示義務物質]
なし: 上記法令や申込書の提出に該当しない製品

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