制限酵素
Dpn I
TOYOBO
価格表
説明
(認識配列)
本酵素は、認識配列のアデニンがメチル化されている場合のみに切断作用を示します。この性質を利用し、部位特異的変異導入を行う際の、鋳型プラスミドの消化に使用できます。
Competent high JM109, DH5, DH5α [ Code No. DNA-900F, DNA-901F, DNA-903F ]、Competent Quick DH5α [ Code No. DNA-913F ] は、いずれもdam+ですので、これらから抽出したプラスミドは、GATC配列のアデニンがメチル化されています。
このプラスミドを鋳型として、インバースPCR法などにより部位特異的変異導入を行い、本酵素を作用させた場合、変異の入ったプラスミドはメチル化の影響を受けていないため、変異導入前の鋳型プラスミドのみを分解することが可能です。
実施例
1. 各種PCR buffer中でのDpnⅠ活性
各種PCR buffer中におけるDpnⅠ活性を DpnⅠに添付しているTA bufferと比較 したところ、KOD#2, KOD Dash® buffer 以外では80%以上の活性を示しました。 |
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2. 変異導入実験に用いた例
KOD -Plus-
実施例4 : inverse PCRによる部位特異的変異導入
KOD One
実施例6:相補的なプライマーを用いる変異導入(Site-Directed Mutagenesis)
実施例14:遺伝子の発現ベクター間の移し替え
- 製品内容
Dpn I (3-20U/μL)
TA Buffer [Code. TA-BUFF]
6x Loadying Dye [RE-DYE]形状
10mM Tris-HCl (pH7.4)
400mM NaCl
0.1mM EDTA
1mM DTT
200μg/mL BSA
50% Glycerol
起源
Diprococcus pnuemoniae G41
反応温度
37℃
- 注意事項
・本酵素は、Adenineがメチル化を受けている場合のみに切断作用を示します。
・メチル化の影響
・本酵素の反応にはBSAは不要なため、本酵素に添付のTA Bufferには10x BSAは添付されていません。
- ワンポイントアドバイス
部位特異的変異導入を行う場合、KOD -Plus-, KOD -Plus- Neo, KOD FX, KOD FX Neo, KOD One などのKOD系の酵素を用いてPCRを行った後の反応液に直接本製品を添加して、鋳型プラスミドの消化を行うことが可能です。
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- ※ 法規制について
- 毒: 毒物及び劇物取締法[医薬用外毒物]
- 国: 国民保護法[毒素]
- 劇: 毒物及び劇物取締法[医薬用外劇物]
- 組: カルタヘナ法(遺伝子組換え生物等の使用等の規制による
- 危: 消防法[危険物]
- 生物の多様性の確保に関する法律)
- P: PRTR法(化学物質排出把握管理促進法)[届け出義務物質]
- 申: ご購入時に申込書の提出が必要な製品
- 労: 労働安全衛生法[通知または表示義務物質]
- なし: 上記法令や申込書の提出に該当しない製品