製品別FAQ

【制限酵素】

使用期限を教えてください。

使用期限は定めていませんが、購入していただいてから1年間を保証期間とさせていただいています。
購入時期がわからなくなった場合、Lot No. をお知らせいただければおよその購入時期をお伝えできます ので、お問い合わせください。

反応用のBufferだけを購入できますか?

Bufferのみを販売しております。各酵素の関連商品をご確認下さい。

どのくらいの温度で失活しますか?

こちらから失活温度をご確認ください。活性測定反応条件のBufferを用い、各温度で5分間加熱後、残存活性を測定しました。(A):残存活性 <50%, (B):残存活性 <5%, (C):残存活性 0% を示しています。

2つの制限酵素で同時に切断したいのですが、Bufferはどれを使えばいいですか?

こちらに各Bufferにおける相対活性を示しています。
例えば通常、EcoRⅠはH Buffer、HindⅢはM Bufferを用いますが、EcoRⅠはM Bufferでも相対活性が80-100%となっていますので、M Bufferを用いて同時に両方の酵素で切断可能と考えられます。
相対活性に基づいてまとめたのがDouble Digestion活性表です。
制限酵素の中には、塩濃度が低い方が相対活性が高いのですが、低塩条件では特異性が緩む、といった
酵素もあります。Double Digestion活性表相対活性だけでなくStar活性も考慮されています。
また、確実に切断したい場合、同時ではなく、ひとつめの酵素切断してBuffer置換してから他方の酵素で切断した方が良いケースもございます。
活性表に出ていない場合や判断が難しいケースは、お問い合わせください。

メチル化の影響とはどのようなことを言うのですか?

制限酵素の認識部位にメチル化された塩基を含んでいるために、切断が阻害されることを指しています。
一般的な大腸菌でDNAを増やした場合、大腸菌が保持するdam, dcm Methylaseにより、特定の塩基配列はメチル化されています。また、哺乳類や植物由来のDNAもメチル化された塩基を含んでいます。
メチル化により切断阻害を受ける制限酵素と塩基配列はこちら

dam, dcm Methylaseによる影響はこれらのMethylaseの欠損株でプラスミドを調製することで回避できます。また、PCR産物はメチル化されませんので、影響を考慮する必要はありません。

Star活性とは何ですか?

制限酵素は基本的にはその認識塩基配列を切断しますが、反応条件によっては特異性が緩み、その認識 配列に似ているが同一ではない配列を切断するものがあります。このような作用をStar活性と呼びます。

基質に対しての大過剰の酵素の使用、Mn2+などの金属イオンの存在、低い塩濃度、高pH、高濃度のグリセロール(>5%)、DMSOなどの有機溶剤の存在でStar活性が現れます。

適切な反応条件で行っても切断できていません。

大腸菌で調製したDNAの場合は原因のひとつとして、メチル化の影響が考えられます。こちらの表で切断阻害を受ける可能性のある酵素および配列を確認してください。

制限酵素サイトを導入したプライマーを用いたPCR産物の場合、認識配列の5'側に何塩基か余分に付加しなければ切断されにくいと言われています。制限酵素によって、必要塩基数が異なりますので、お問い合わせください。

上記に併せて、それぞれの製品の注意事項をお読みください。

保存中に酵素溶液が凍ってしまったのですが、使用できますか?

活性が低下している可能性がありますので、ご使用にならないようお願いします。

酵素溶液にはグリセロールが50%含まれているため、推奨している-20℃保存では凍りませんが、-30℃のフリーザーでは凍る可能性がございます。また、保存しているうちに何らかの原因で水分が酵素溶液中に入った場合、グリセロール濃度が低くなり、その結果凍ることがございます。

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