新型コロナウイルス検出用1-step RT-PCR Kit
SARS-CoV-2 Detection Kit
TOYOBO
価格表
SARS-CoV-2 Detection Kit
用途
|
●咽頭/鼻咽頭ぬぐい液などのサンプルからの新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)遺伝子の検出
※本キットは研究用試薬です。医薬品医療機器法に基づく体外診断用医薬品としての承認・認証等を受けておりません。
説明
本製品は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)検出のためのリアルタイム1-step RT-PCRキットです。試料を前処理液と混合後、RNA精製作業を行うことなく、リアルタイム1-step RT-PCR反応に供し、ウイルスRNAを検出します。
検出のためのプライマー、プローブは、国立感染症研究所発行の「病原体検出マニュアル2019-nCoV Ver.2.9.1」に記載されている、Nセット[Code:NCV-101]、N2セット[Code:NCV-102]を採用しています。
特長
●迅速
試料から最短60分以内で新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の検出が可能です。
●簡便
核酸の精製は必要ありません。試料(ウイルス培養液、咽頭・鼻腔ぬぐい液など)と前処理液を混合するだけで、PCRを行うことが可能です。
●チューブふたの開閉に伴う飛散リスクを低減
同一チューブ内で前処理液に検体を添加後、反応液を添加し、リアルタイムRT-PCRを行います。
前処理過程でPCRチューブのふたの開閉を伴わないため、陽性検体の飛散による偽陽性のリスクを低減できます。
●さまざまなリアルタイムPCR装置に対応
FAMチャネルが測定可能なリアルタイムPCR装置にてご使用になれます。
●キャリーオーバーコンタミネーションによる偽陽性のリスクを低減
酵素液にUracil-DNA Glycosylase(UNG)を含有しており、誤って混入した増幅産物を分解するため、キャリーオーバー汚染による偽陽性を防止します。
実施例
陽性コントロールの検出例
※以下すべて基本反応条件に記載の各機器のサイクル条件にて、サイクル数45で反応を行い、検出しました。
(1)LightCycler® 480 | (2) LightCycler® 96 | (3)LightCycler® Nano |
(4) 7500Fast | (5) StepOnePlus | (6) CFX96 Touch Deep Well |
(7)DICE® III |
(1) LightCycler®480 Instrument II
陽性コントロールRNA 50,000~50コピー(10倍希釈系列)をn=2、5コピーをn=5、陰性コントロールをn=2で検出し、Abs Quant/2nd Derivative Max for All Samplesで解析しました。
陽性コントロールRNA 50,000~50コピー(10倍希釈系列)をn=2、5コピーをn=4、陰性コントロールをn=2で検出しました。
陽性コントロールRNA 5,000~500コピー(10倍希釈系列)をn=2、50, 5コピーをn=4、陰性コントロールをn=2で検出しました。
(4) 7500Fast
陽性コントロールRNA 5,000~50コピー(10倍希釈系列)をn=2、5コピーをn=4、陰性コントロールをn=2で検出しました。
(Standard Mode で実施)
(5) StepOnePlus
陽性コントロールRNA 5,000~50コピー(10倍希釈系列)をn=2、5コピーをn=4、陰性コントロールをn=2で検出しました。
(Standard Mode で実施)
.
陽性コントロールRNA 50,000~5コピー(10倍希釈系列)をn=2、陰性コントロールをn=2で検出しました。
(7) Dice®III
陽性コントロールRNA 5,000~500コピー(10倍希釈系列)をn=2、50, 5コピーをn=4、陰性コントロールをn=2で検出しました。
- 製品内容
【NCV-101 】 前処理液 1,000μL×1本 反応液 1,100μL×3本 酵素液 550μL×1本 プライマー・プローブ液 N set
550μL×1本
【NCV-102 】 前処理液 1,000μL×1本 反応液 1,100μL×3本 酵素液 550μL×1本 プライマー・プローブ液 N2 set
550μL×1本
- 注意事項
1) 試料の組成およびリアルタイムPCR装置によっては検出感度に影響する可能性がございます。ご使用になる試料を添加した反応液に対し、陽性コントロールRNAのスパイク試験を行い、検出感度を事前に確認してください。
2) 陽性コントロールや陰性コントロールも前処理液と混合してRT-PCR反応にご使用ください。前処理液をRT-PCR反応液に添加していない場合、増幅性が低下します。
- 基本反応条件
①前処理 前処理液 3μL 試料またはコントロール 1~3μL Total 4~6μL
②RT-PCR反応液 反応液 30μL 酵素液 5μL プライマー・プローブ液 5μL 前処理済:試料または
コントロール4~6μL Total 44~46μL
サイクル条件①
<Roche> LightCycler®96,
LightCycler®480 Instrument II
<Bio-Rad> CFX96 Touch Deep Well
<ABI> StepOnePlus*逆転写反応 42℃ 5min. プレ変性 95℃ 10sec. 変性
会合
伸長95℃
50℃
55℃1sec.
3sec.
10sec.45~50
cycles(検出)
* ROX補正をはずし、Standard Mode で実施してください。
サイクル条件②
<ABI> 7500Fast**逆転写反応 42℃ 5min. プレ変性 95℃ 10sec. 変性
会合
伸長95℃
50℃
55℃1sec.
3sec.
30sec.45~50
cycles(検出)
** ROX補正をはずし、Standard Mode で実施してください。
装置の反応容量は30μLに設定してください。
サイクル条件③
<Roche> LightCycler®Nano逆転写反応 42℃ 10min. プレ変性 95℃ 10sec. 変性
会合
伸長95℃
55℃
60℃10sec.
15sec.
20sec.45~50
cycles(検出)
サイクル条件④
<Roche> Dice®III逆転写反応 42℃ 5min. プレ変性 95℃ 10sec. 変性
会合
伸長95℃
50℃
55℃5sec.
10sec.
20sec.45~50
cycles(検出)
※上記以外のリアルタイムPCR装置でもご使用になれます。(Qiagen RotorGeneなど)
装置により、最適なサイクル条件が異なりますので、条件を記載していない機器は東洋紡テクニカルラインまでお問い合わせください。
- ワンポイントアドバイス
試薬は、すべて-20℃保存ですが、前処理液は解凍後、室温保存も可能です。
RT-PCR反応終了後は反応液が白濁しておりますが、検査結果には影響しません。
FAQはこちら →
- ※ 法規制について
- 毒: 毒物及び劇物取締法[医薬用外毒物]
- 国: 国民保護法[毒素]
- 劇: 毒物及び劇物取締法[医薬用外劇物]
- 組: カルタヘナ法(遺伝子組換え生物等の使用等の規制による
- 危: 消防法[危険物]
- 生物の多様性の確保に関する法律)
- P: PRTR法(化学物質排出把握管理促進法)[届け出義務物質]
- 申: ご購入時に申込書の提出が必要な製品
- 労: 労働安全衛生法[通知または表示義務物質]
- なし: 上記法令や申込書の提出に該当しない製品