高効率PCR酵素

KOD Dash®

TOYOBO

価格表

Code No. 包装 価格(税別) 保存温度 説明書
仕様書
SDS 法規制
LDP-101 250U×1本 ¥25,000 -20℃ なし
LDP-101X5 (250U×1本)×5 ¥100,000 -20℃ なし
LDP-101X10 (250U×1本)×10 ¥180,000 -20℃ なし

用途

●PCR

説明

本製品は、Barnesらの方法を用いて開発された高効率PCR用酵素です。
強い3'→5'Exonuclease活性(校正活性)を示すKOD DNA Polymerase と、遺伝子操作によって3'→5' Exonuclease活性を欠失させた改変型KOD DNA Polymeraseを最適な割合で混合することにより、優れたPCRパフォーマンスを実現しました。
単一酵素系(KOD DNA polymeraseとExo(-) KOD DNA polymerase)で構成されているため、至適条件、保存安定性、熱安定性が同一であり、安定した性能を発揮することができます。

特長

●伸長時間30sec./1kb
伸長時間をTaq DNA polymeraseの半分の時間に設定することができるため、迅速PCRに向きます。

●優れたPCRパフォーマンス
微量の鋳型からも効率よくPCRが行うことができるため、一般的なPCRの他、コロニーダイレクトPCRやウイルス/細菌の検出などに適しています。

●優れた耐熱性
Taq DNA polymeraseよりも耐熱性が優れており、熱変性ステップの温度を高く設定することができるため、GC-richな高次構造をとるようなターゲットに有効です。

●TAクローニング対応
本酵素のPCR産物はTAクローニング可能です。正確性はTaq DNA polymeraseの約3倍程度です。

実施例

コロニーダイレクトPCRによるインサートチェック

弊社TAクローニングキット:TArget CloneTM [Code No. TAK-101]を用いて、pTA2 Vectorに4.5kbのPCRプロダクトをクローニングした後、コロニー
ダイレクトPCRを行って、インサートの有無を確認しました。(宿主大腸菌:JM109)

3コロニーにインサートが挿入されていたことが確認できます。プライマーダイマーの生成はほとんど見られませんでした。

またデータは示しておりませんが、精製後のシーケンス結果も良好でした。

実施例2:マルチPCRによるSTECの病原性関連遺伝子の検出

参考文献

1) M. Morikawa et al., Appli. Environ. Microbiol., 60: 4559-4566(1994)
2) M. Takagi et al., Appl. Environ. Microbiol., 63: 4504-4510(1997)
3) M. Nishioka et al., J. Biotechnology, 88: 141-149(2001)
4) W. M. Barnes, Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 91: 2216-2220(1994)
5) H. Kanzaki, J. Bone and Mineral Res., 17: 210-220(2002)
6) H. Nakayashiki et al., Genetics, 153: 693-703(1999)
7) A. Kikuchi et al., Gene, 236: 293-301(1999)

製品使用文献:
1) H. Sawai et al., Chem. Commun., 2604-2605.(2001)
2) Y. Ogawara et al., J. Biol. Chem., 277(24): 21843-21850(2002)
3) T. Ohbayashi et al., Org. Biomol. Chem., 3: 2463-2468. (2005)


製品内容

KOD Dash®(2.5U/μL)   100μL×1本
10×Buffer*[LDP-1B]     1.2mL×1本
2mM dNTPs[NTP-201]** 1mL×1本
*最終濃度1.2mMのMg2+を含有します。
** 本酵素によるPCRは、dNTPs[NTP-201]をお使いください。他のdNTPsでは、充分な性能を得られない場合があります。
 

形状:
50mM Tris-HCl(pH8.0)
0.1mM EDTA
50mM KCl
1mM DTT
0.1% Tween® 20
0.1% Nonidet® P-40
50% Glycerol

活性の定義:
75℃において、30分間に10nmolの全ヌクレオチドを酸不溶性画分に取り込む酵素量を1Uとします。

起源:
E.coli 組換体

注意事項

PCRには製品に添付されているdNTPsまたは別売りのdNTPs Mixture (2mM) [NTP-201]をご使用ください。他のdNTPsでは、十分な性能が得られない場合があります。

ワンポイントアドバイス

●PCR産物のクローニング
基本的にどのような方法でもTAクローニング可能です。
高効率TAクローニングキットTArget CloneTMなどをご利用いただけます。

●コロニーダイレクトPCRに最適です。
高効率かつ迅速なPCRに向くため、コロニーダイレクトPCRに最適です。

●PCR条件の設定について
伸長反応は、ターゲット1kbに対して30sec.を標準とします。

「スメアリングが認められる場合」
伸長反応の時間を短くするか酵素量を減らして検討します。

「GC-richな鋳型等、高次構造を取りやすい鋳型の場合」
本酵素は耐熱性が高いため、、変性反応を96℃以上で行うことが可能です。

プライマーのTm値の計算は、最近接塩基対法(Nearest Neighbor method)を用いております。プライマーのTm値計算表(EXCEL)は、こちらからダウンロードいただけます。イノシンを含むプライマーのTm値はこの方法では計算できません。

FAQはこちら →


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こちら

English Page

※ 法規制について
毒: 毒物及び劇物取締法[医薬用外毒物]
国: 国民保護法[毒素]
劇: 毒物及び劇物取締法[医薬用外劇物]
組: カルタヘナ法(遺伝子組換え生物等の使用等の規制による
危: 消防法[危険物]
   生物の多様性の確保に関する法律)
P: PRTR法(化学物質排出把握管理促進法)[届け出義務物質]
申: ご購入時に申込書の提出が必要な製品
労: 労働安全衛生法[通知または表示義務物質]
なし: 上記法令や申込書の提出に該当しない製品

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