ウェスタンブロット・ELISA用抗原抗体反応促進試薬

Can Get Signal® Immunoreaction Enhancer Solution

TOYOBO

価格表

Can Get Signal Solution 1 & 2

Code No. 包装 価格(税別) 保存温度 説明書
仕様書
SDS 法規制
NKB-101T 各50mL×1本 ¥10,000 4℃ なし
NKB-101 各250mL×1本 ¥30,000 4℃ なし

Can Get Signal Solution 1

Code No. 包装 価格(税別) 保存温度 説明書
仕様書
SDS 法規制
NKB-201 250mL×1本 ¥17,000 4℃ なし

Can Get Signal Solution 2

Code No. 包装 価格(税別) 保存温度 説明書
仕様書
SDS 法規制
NKB-301 250mL×1本 ¥17,000 4℃ なし

Can Get Signal® / PVDF Blocking Reagent Set

Code No. 包装 価格(税別) 保存温度 説明書
仕様書
SDS 法規制
NKB101/NYPBR NKB-101とNYPBR01のセット ¥41,700 4℃ なし

用途

●ウェスタンブロット、ドットブロット、ELISA

説明

1次抗体および2次抗体の反応液(希釈液)として用いるだけで、ウェスタンブロット解析やELISAなどの感度、及び特異性を改善する機能を有するバッファーです。
本試薬は、Solution1とSolution2からなり、それぞれ1次抗体および2次抗体の反応液として用います。1次抗体用と2次抗体用としてそれぞれ溶液組成が最適化されているため、バックグラウンドを低く抑えつつ、高いシグナルを得ることができます。

特長

●感度及び特異性を改善

抗原抗体反応を、高い特異性を保ちつつ促進する効果があり、従来法に比べて数倍から数十倍の高いシグナルを得ることが可能です。特に反応性の低い抗体で顕著な効果を示す傾向があることが確かめられています。
 

●広い汎用性

さまざまな標識抗体を用いる化学発光検出系、化学発色検出系、及び蛍光検出系のいずれにも対応します。
 

●使いやすいReady-to-useタイプ

使用濃度に調製されており、希釈は不要です。

原理

実施例

1.ウシ副腎髄質クロマフィン細胞のリン酸化AktおよびERKの検出

培養ウシ副腎髄質クロマフィン細胞の培養液にインスリンを任意の濃度で添加し、5分間刺激を行った細胞のライセートをサンプルとして、ウェスタンブロット法によってリン酸化Akt、及びERKタンパク質の検出を行いました。その結果、従来法(TBS-T使用)に比べ、Can Get Signal®を用いた場合、明らかなシグナルの増強と、バックグラウンドの低下を確認できました。

*宮崎大学医学部 薬理学講座 
柳田俊彦先生ご提供
 

2.ヒト扁平上皮細胞(A431)のEGFRの検出

ヒト扁平上皮細胞(A431)に発現するEGFR(Epidermal Growth Factor)をウェスタン
ブロットにて検出しました。A431細胞の
ライセートをサンプルとして、1次抗体反応
にはCan Get Signal® Solution 1
[1次抗体:抗ヒトEGFR抗体(mouse IgG1)]を、
2次抗体反応にはSolution 2
[2次抗体:抗マウスIgG(Fab Specific, HRP標識)]をそれぞれ用い、検出しました。
また、対照としてTBS-T(従来法)においても同様の検討を行いました。その結果、従来法では非特異バンドが濃く、目的バンドがほとんど検出されませんでしたが、Can Get Signal®を用いることで、著しい非特異バンドの減少と、シグナルの増強が認められました。
 

3.Hisタグ融合型ERK2タンパク質の検出

<b>3.Hisタグ融合型ERK2タンパク質の検出</b>

無細胞タンパク質合成法を用いて合成したヒト由来His-tag融合型MAPキナーゼ(His-ERK2)を、サンドイッチELISA法(固相抗体:抗ERK2モノクローナル抗体、1次抗体:抗Hisタグポリクローナル抗体、2次抗体:抗ウサギIgG-HRP抗体)による検出を行いました。その結果、抗体反応を市販のブロッキング剤中で行う従来法では、ほとんど検出することができませんでしたが、Can Get Signal®を用いた場合においては、低濃度域でも高いS/N比で高感度で検出が可能でした。

※その他の実施例


実施例4:HEK293Tの新規癌遺伝子産物MM-1αの検出(ウェスタンブロット)
実施例5:マウス海馬内のNR2A(NMDA receptor subunit)発現量の検出(ウェスタンブロット)
実施例6:マウス骨格筋のリン酸化Smadの検出(ウェスタンブロット) 
実施例7:ヒト扁平上皮癌細胞に発現するCytokeratin 19タンパク質の検出(ウェスタンブロット) 
実施例8:ウシ初期胚サンプルからのDNMT1の検出(ウェスタンブロット) 
実施例9:ミリポア社タンパク質免疫検出装置「SNAP i.d.」と免疫反応促進試薬「Can Get Signal」を用いる迅速・高感度ウェスタンブロット 

参考文献

1)N. Watanabe, et al., Proc Natl Acad Sci U S A., 102(33):11663-8.(2005)
2)M. Katsuno, et al., Proc Natl Acad Sci U S A; 102(46):16801-6.(2005)
3)K. Shimono, et al., J Biol Chem.,280(47):39436-47.(2005)
4)Y. Matsuzono, et al., J Biol Chem., 281(1):36-42.(2006)
5)T. Hanada, et al., Autophagy. 2:110-118.(2006)
6)T.Sugano et al.,J.Neurochemistry.98:20(2006)
 

製品内容

【NKB-101T】
Solution 1         50mL×1本
Solution 2         50mL×1本

【NKB-101】
Solution 1        250mL×1本
Solution 2        250mL×1本

【NKB-201】
Solution 1        250mL×1本

【NKB-301】
Solution 2        250mL×1本
 

備考

ブロッキング試薬、検出試薬は別途ご準備ください。
本試薬はブロッキングには適しません。
ブロッキングには、PVDF Blocking Reagent for Can Get Signal® の使用をお勧めします。
免疫組織染色・免疫細胞染色には、Can Get Signal® immunostainの使用をお勧めします。

ワンポイントアドバイス

FAQはこちら →

Can Get Signal® 実施例集
Can Get Signal® 実施例集2


●本製品はウェスタンブロット・ELISA等での「担体上の抗原」と抗体との反応に至適化されています。
・化学発光、化学発色、蛍光検出系のいずれにも使用できます。ペルオキシダーゼやアルカリフォスファターゼなどの標識抗体の活性にも影響を与えない成分から構成されています。
・2次抗体の後に使用するタイプの増感システムとの併用も可能です。
・ウェスタンブロット、ドットブロット、ELISA等で使用可能です。

●ビオチン・アビジン反応について
促進効果はございません。

●ブロッキング後の洗浄について
1次抗体の希釈液とブロッキング液が同じ(もしくはかなり近い)場合は省略可能です。異なる場合は洗浄が必要になります。
※詳細はプロトコル(P5)をご覧ください。

English Page


※ 法規制について
毒: 毒物及び劇物取締法[医薬用外毒物]
国: 国民保護法[毒素]
劇: 毒物及び劇物取締法[医薬用外劇物]
組: カルタヘナ法(遺伝子組換え生物等の使用等の規制による
危: 消防法[危険物]
   生物の多様性の確保に関する法律)
P: PRTR法(化学物質排出把握管理促進法)[届け出義務物質]
申: ご購入時に申込書の提出が必要な製品
労: 労働安全衛生法[通知または表示義務物質]
なし: 上記法令や申込書の提出に該当しない製品

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