製品別FAQ
【修飾酵素】
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Q 【修飾酵素共通】Bufferだけを購入できますか?
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A
Bufferのみを販売しております。こちらから各酵素のページに入っていただき、関連商品をご確認ください。
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Q 【E.coli Alikaline Phosphatase】失活条件は?
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A
本酵素は耐熱性が高いため、加熱処理では失活しません。フェノール処理を行うか、MagExtractor -PCR & Gel Clean up- [Code No.NPK-601]などのキットで精製して酵素を除く必要があります。
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Q 【Calf Intestine Alkaline Phosphatase】どのような処理で失活できるでしょうか。
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A
本酵素は65℃、30min.の加熱処理によってほとんど失活しますが、完全を期す場合には、フェノール処理を行うか、MagExtractor -PCR & Gel Clean up- [Code No.NPK-601]などのDNA反応液精製用キットでの処理をお勧めします。
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Q 【T4 DNA Ligase】ATPが別途必要ですか?
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A
はい、必要になります。製品の10×Bufferの中にはATPは含まれませんので別途ご用意いただく必要がございます。弊社rATP [Code No:ATP-111]がご利用いただけます。なお、rATPのrはRibonucleotidesの頭文字です。Deoxyribonucleotidesと区別するために使用しております。
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Q 【T4 DNA Ligase】最適な反応温度について教えてください。
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A
本酵素の至適温度は37℃ですが、連結するDNAの末端のハイブリダイゼーションの効率を考えて通常反応は16℃で行います。また、平滑末端の場合に4℃で反応することも可能で、短い突出末端(1~2塩基)の場合に室温で反応することも可能です。
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Q 【T4 DNA Ligase】平滑末端のライゲーションは、どのように行えばよいでしょうか。
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A
突出末端に比べて反応性が低い傾向(Km値は、突出末端の約100倍)にありますので、DNA濃度を高くし、使用する酵素量を突出末端の2~5倍程度多く添加します。
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Q 【T4 DNA Ligase】高濃度のEDTAを含むバッファーにDNAを溶解させたサンプルを使用する場合はどのようにすればよいでしょうか。
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A
本酵素はMg2+を要求するため、Mg2+をキレートするEDTAは反応を阻害する場合がありますので、滅菌蒸留水かTEバッファーに置換した後、使用することをお勧めします
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Q 【T4 DNA Ligase】DNAサンプル量はどのくらいにすればよいでしょうか。
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A
プラスミドDNAとインサートDNAの反応は、モル比で1:3になるようにします。コスミドやファージへのライゲーションの場合は、ベクターとインサートのモル比は1:1になるようにして、ベクターのDNA濃度を高く設定します(0.05~0.1μg/μL以上)。
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Q 【Klenow Fragment】反応Bufferの組成を教えてください。
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A
Bufferは添付されていないため、10×Bufferとして以下の組成で調製してください。
500mM Tris-HCl (pH7.5)
100mM MgCl2
1mM DTT
500μg/mL BSA -
Q 【Klenow Fragment】ニックトランスレーション法に使用可能でしょうか?
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A
本酵素は、DNA PolymeraseⅠの5'→3'Exonuclease活性ドメインを欠失させたDNA Polymeraseのため、DNA PolymeraseⅠと異なり、ニックトランスレーション法に用いることはできません。
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Q 【Klenow Fragment】酵素を希釈した際に、ボルテックスミキサーで混合することは可能でしょうか?
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A
本酵素は、希釈による活性低下は少ないですが、攪拌に弱い傾向にありますので、ボルテックスミキサー等による強い攪拌は避けてください。
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Q 【Klenow Fragment】2本鎖DNA末端の平滑化は可能でしょうか?
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A
可能です。ただし、3'→5'Exonuclease 活性による平滑化、5'→3'Polymerase活性による平滑化(フィルイン)のどちらの場合においても、反応液にはdNTPs(最終濃度50~100μM)を加えてください。
また、本酵素の3'→5'Exonuclease活性は弱いため、突出部分の削除による平滑化には KOD DNA Polymerase [Code No. KOD-101] やT4 DNA Polymerase [Code No. TPL-101]の使用をお勧めします。 -
Q 【T4 DNA Polymerase】DNA合成反応はどのように行えばよいでしょうか?
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A
本酵素は、DNAの高次構造の影響を受けやすいので、通常のDNA伸長反応には Klenow Fragment [Code No. PLA-111]をお薦めします。
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Q 【T4 DNA Polymerase】2本鎖DNA末端の平滑化は可能でしょうか?
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A
可能です。ただし、3'→5'Exonuclease 活性による平滑化、5'→3'Polymerase活性による平滑化(フィルイン)のどちらの場合においても、反応液にはdNTPs(最終濃度40~100μM)を加えてください。
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Q 【T4 DNA Polymerase】pHが8~9の以外のバッファーに溶解しているDNAサンプルは使用可能でしょうか?
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A
本酵素の至適pHは8~9であり、pH7.5及びpH9.7では活性は約1/2となりますので、エタノール沈殿やMagExtractor -PCR & Gel Clean up- [Code No. NPK-601] のようなDNA反応液精製用キット等でバッファー置換を行うことをお勧めします。