T7ファージ由来耐熱性RNA合成酵素
Thermo T7 RNA Polymerase << TT7 >>
TOYOBO
価格表
Thermo T7 RNA Polymerase << TT7 >>
用途
●高標識RNAプローブの作製
●RNAスプライシング反応の前駆体の作製
●Cap analogをプライマーとした、Cap構造を持つmRNAの作製
●in vitro Translation用のmRNAの作製
説明
Thermo T7 RNA Polymerase << TT7 >>は、遺伝子工学的手法によりT7 phage由来のRNA Polymeraseに点変異を導入し、耐熱性を付与しています。
野生型T7 RNA Polymeraseに対して、熱安定性が高く50℃でも反応可能であり、また、37℃においても比活性が向上しています。
実施例
1.熱安定性の比較
野生型T7 RNA Polymeraseを48℃で、Thermo T7 RNA Polymerase << TT7 >>を50℃で各時間インキュベートを行い、残存活性を比較しました。
その結果、野生型T7 RNA Polymeraseは48℃で5min.インキュベートすることにより活性は約1/10に低下しますが、Thermo T7 RNA Polymerase << TT7 >>は50℃、15min.のインキュベートでもほとんど活性の低下はみられませんでした。
50℃での半減期
野生型T7 RNA Polymerase <1.9min.
Thermo T7 RNA Polymerase 84.5min
2.高温における in vitro Transcription反応
参考文献
1)K. Ishikawa et al., Nucl. Acids Res., 33: e112(2005)
2)M. Itoh et al., Nucl. Acids Res.,30: 5452-5464(2002)
3)M. Chamberlin and J. Ring, J.Biol. Chem., 248: 2235(1973)
4)M. Chamberlin and J. Ring, J.Biol. Chem., 248: 2245(1973)
- 製品内容
Thermo T7 RNA Polymerase (50U/μL*) 150μL
10×Buffer [TRL-2B] 1mL×2本
*TRL-252は1,000U/μLの高濃度品です。
形状:
20mM KPO4(pH7.7)
100mM NaCl
5mM DTT
0.1mM EDTA
0.01% Triton X-100
50% Glycerol
10×Buffer 〔Code No. TRL-2B〕組成:
400mM Tris-HCl (pH8.0)
500mM NaCl
80mM MgCl2
50mM DTT
活性の定義:
T7 DNAを鋳型として、37℃、1時間に1nmoleの[3H]-rNTPを酸不溶性沈殿
物に取り込む酵素量を1Uとします。
起源:
E.coli 組換体
純度:
本酵素15Uと2μgのΦX174 DNAとを、37℃で4時間反応させてもDNAの電気泳動パターンは変化しません。
本酵素25Uとλ/HindIII DNA 1μgを、37℃、16時間反応させてもDNAの電気泳動パターンは変化しません。
本酵素100UとRNA 2μgを、37℃、4時間反応させてもRNAの電気泳動パターンは変化しません。
- 基本反応条件
滅菌蒸留水XμL
10×Buffer 5μL
10mM rNTPs 2μL
RNase inhibitor 20U
鋳型DNA 100~1000ng
Thermo T7 RNA Polymerase 25~100U
Total Volume 50μL
↓
37~50℃、30~60min
English Page
- ※ 法規制について
- 毒: 毒物及び劇物取締法[医薬用外毒物]
- 国: 国民保護法[毒素]
- 劇: 毒物及び劇物取締法[医薬用外劇物]
- 組: カルタヘナ法(遺伝子組換え生物等の使用等の規制による
- 危: 消防法[危険物]
- 生物の多様性の確保に関する法律)
- P: PRTR法(化学物質排出把握管理促進法)[届け出義務物質]
- 申: ご購入時に申込書の提出が必要な製品
- 労: 労働安全衛生法[通知または表示義務物質]
- なし: 上記法令や申込書の提出に該当しない製品