コーヒーブレイク
自社製品の性能を比較してみた!
■はじめに
製品がいろいろありすぎて何を選べば良いかわからない!そもそも各製品どれくらい性能違うの?といったお問い合わせをよくいただきます。
今回は、自社のqPCR試薬において、高速性能を比較してみました。
■実験方法
HeLa細胞total RNA由来のcDNA (total RNA 0.06 pg~1 ng相当)を鋳型とし、SYBR™ Green Realtime PCR Master Mix[Code No. QPK-201], THUNDERBIRD® SYBR™ qPCR Mix[Code No. QPS-201], THUNDERBIRD® Next SYBR™ qPCR Mix[Code No. QPX-201]を使用して、伸長時間10秒の高速サイクルでリアルタイムPCRを行いました。
反応液組成
1.SYBR™ Green Realtime PCR Master Mix
滅菌水 XμL
Master Mix 10μL
Forward Primer 4pmoles
Reverse Primer 4pmoles
DNAサンプル YμL
Total Volume 20μL
2.THUNDERBIRD® SYBR™ qPCR Mix
滅菌水 XμL
qPCR Mix 10μL
Forward Primer 6pmol
Reverse Primer 6pmol
DNAサンプル YμL
Total Volume 20μL
3.THUNDERBIRD® Next SYBR™ qPCR Mix
滅菌水 XμL
THUNDERBIRD® Next SYBR™ qPCR Mix 10μL
Forward Primer 6pmol
Reverse Primer 6pmol
DNAサンプル YμL
Total Volume 20μL
PCRサイクル条件
使用機器:Bio-Rad CFX96 Touch
95℃, 60sec.
↓
95℃,15sec.
60℃,10sec. ×40cycles
■結果
SYBR™ Green Realtime |
THUNDERBIRD® |
THUNDERBIRD® Next |
伸長時間10秒の高速サイクルではSYBR™ Green Realtime PCR Master MixやTHUNDERBIRD® SYBR<™ qPCR Mixは増幅効率が下がり、低コピー領域の増幅が見られませんでした。一方、THUNDERBIRD® Next SYBR™ qPCR Mixでは高コピーから低コピーまで定量的に増幅することができました。融解曲線の結果からも非特異的な増幅も見られませんでした。
高速サイクルで実験効率をUPさせたい方は、ぜひTHUNDERBIRD® Next SYBR™ qPCR Mixをお試しください!
(補足いたしますと、SYBR™ Green Realtime PCR Master MixやTHUNDERBIRD® SYBR™ qPCR Mixも通常サイクルの反応条件では問題なく増幅が確認できております。引き続き安心してご使用ください。)
■さいごに
今回使用した製品はこちら
高効率リアルタイムPCR用マスターミックス
THUNDERBIRD® Next SYBR™ qPCR Mix
組成の最適化によりPCRの特異性が向上しています。PCR効率を上げ、非特異反応(プライマーダイマー等の発生)を抑えることで、幅広い定量可能域(ダイナミックレンジ)を得ることができます。また伸長時間10秒の高速サイクルにも対応しており、実験の効率UPに最適です。
*SYBR<™ は、Molecular Probes Inc.の商標です。