実施例
KOD FX 実施例30 カビ(Aspergillus oryzae)からのダイレクトPCR
KOD FX は、酵母やカビのコロニーPCRを行うことが可能です。
【サンプル】
カビ菌体(懸濁液)
【前処理】
懸濁(菌体を直接使用) <ピペットでカビをかきとり、TEバッファー50 μLに懸濁する>
【ターゲット】
Aspergillus oryzae amy gene for alpha-amylase 2.1 kb
【プライマー】
F: CCATGCTTGGAGGATAGCAA (Tm 58.7)
R: CACTGTCCAATGCCAGATTG (Tm 57.8 )
【反応液組成】 (μL)
PCR grade water 7
2×PCR buffer for KOD FX 25
2 mM dNTPs 10
10 pmol/μL Primer F 1
10 pmol/μL Primer R 1
KOD FX (1.0 U/μL) 1
カビ懸濁液 5
Total 50
【PCR サイクル】
94℃ 5 min.
↓
(98℃ 10 sec., 55℃ 30 sec., 68℃ 2 min.) 35 cycles
↓
4℃ ∞
※A社高効率PCR酵素は推奨条件を用いて行いました。
【結果】
特別な前処理なしで、良好に増幅することができました。カビのコロニーを直接用いても問題なく増幅できましたが、コロニーを持ち込み過ぎた場合、再現性が得られない場合がありました。そこで、コロニーピックしたものを、TEバッファー50 μL 程度に懸濁し、その5 μLをKOD FXのPCR反応液(総量50 μLの系)に添加したところ再現性よく増幅することができました。
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