実施例
KOD FX 実施例13 ヒト毛根サンプルからの簡便なPCR増幅
【サンプル調製】
毛根は、ヒト毛髪の根元から約2mm程度のところで切断し、毛根を含む部分をサンプルとしました。これを5本使用し、図1に示すアルカリ溶解法にてライセートを調製しました。なお、本方法では、毛根は完全に溶解しませんのでご注意ください(完全に溶解させる必要はありません)。また、溶解液の核酸濃度は測定できませんでした。
【反応液組成】
調製したライセート2μLを直接PCR反応液に添加し、以下の条件にて実施しました。
他社製品のPCR条件は各社で推奨されている組成、
サイクルで増幅いたしました。
PCR産物を1パーセントゲルに5μLずつアプライして解析を行いました。
【結果】
KOD FXを用いた場合のみ、明瞭な増幅が確認できました。(図2)
この結果から、上記のアルカリ溶解法とKOD FXを組み合わせて用いることにより、毛根サンプルの遺伝子解析が圧倒的に簡便化できるものと思われます。