Emerald Luc システム生細胞用発光試薬
D-luciferin(カリウム塩)
TOYOBO
価格表
用途
●生細胞を用いるレポーターアッセイ
●in cell imaging
説明
Emerald Luc システムは、(独)産業技術総合研究所・近江谷 先生らのグループとの共同研究により開発された、ブラジル 産ヒカリコメツキムシ由来ルシフェラーゼを用いるレポーターアッセイシステムです。ホタルルシフェラーゼを用いるシステムに比べ、in vitro、in cell、いずれのアッセイにおいても安定した高いシグナルを得ることができます。
細胞培養液にD-ルシフェリンを添加することで、生細胞において発光を測定することが可能です。
現在注目されている発光イメージングのプローブとして最適です。
特長
●溶解が容易
カリウム塩のため、水溶性が高くなっています。
実施例
1.細胞の発光像
Emerald Luc (ELuc)とホタルルシフェラーゼ(fLuc)をNIH3T3細胞にトランスフェクションして各ルシフェラ
ーゼを発現させ、培地に0.2 mM D-luciferinを加え、
細胞を撮影しました。
2.生細胞中での発光量比較
ESV40プロモーター及びHSVtkプロモーターにEmerald Luc (ELuc)とホタルルシフェラーゼ(fLuc)に連結し、
HeLa S3細胞にトランスフェクションしました。
24時間後に培地に0.2 mM D-luciferinを添加し、発光を
測定しました。
参考文献
1)中島芳浩ら、バイオテクノロジージャーナル, 3-4, 230-232(2006)
2)「動物実験代替のためのバイオマテリアル・デバイス」(シーエムシー出版)、235-243
3)V. R. Vivian et al., Photochem. Photobiol., 70: 254-260(1999)
4)V. R. Viviani et al., Photochem. Photobiol., 76: 538-544(2002)
5)V. R. Viviani, Cell Mol Life Sci., 59: 1833-1850(2002)
- 製品内容
形状: 粉末(白色~黄色)
化学式: C11H7N2O3S2K
性能:
ルシフェラーゼを安定発現する哺乳類浮遊細胞(Jurkat細胞)の培養液に1mM Luciferinを添加し、ルミノメーターで発光を確認しています。
- 基本反応条件
1. Luciferin 粉末を純水またはPBSに50
~100mMになるように溶解
2. ルシフェラーゼを発現する細胞の
培養液に、Luciferinを0.2~1mMに
なるように添加
3. 細胞を培養し、ルミノメーターなどで
発光を測定
- ワンポイントアドバイス
溶解後、凍結融解を避けるため小分注し、-80℃で遮光して保存してください。
- ※ 法規制について
- 毒: 毒物及び劇物取締法[医薬用外毒物]
- 国: 国民保護法[毒素]
- 劇: 毒物及び劇物取締法[医薬用外劇物]
- 組: カルタヘナ法(遺伝子組換え生物等の使用等の規制による
- 危: 消防法[危険物]
- 生物の多様性の確保に関する法律)
- P: PRTR法(化学物質排出把握管理促進法)[届け出義務物質]
- 申: ご購入時に申込書の提出が必要な製品
- 労: 労働安全衛生法[通知または表示義務物質]
- なし: 上記法令や申込書の提出に該当しない製品