Emerald Lucシステム用ベクター
Emerald Luc ベクターシリーズ
TOYOBO
価格表
用途
●レポーターアッセイ
説明
本製品は、(独)産業技術総合研究所・近江谷先生らのグループとの共同研究により開発されたブラジル産ヒカリコメツキムシ由来のルシフェラーゼを用いるレポーターアッセイシステムに対応する、被検配列挿入用のプラスミドです。用途によって、スタンダードタイプの pELuc-test [ELV-101] と Short life タイプの pELuc(PEST)-test [ELV-201]、2タイプのベクターをご用意しています。
特長
●生細胞における高い発光
ホタルルシフェラーゼと比べ、生細胞において高い発光を示します。細胞培養液にD-ルシフェリンを添加し、生細胞において発光を測定することが可能です。現在注目されている発光イメージングのプローブとして最適です。
●動的な変動解析が可能
【Emerald Luc -Short lifeタイプ-】 時計遺伝子のリズム解析などの動的変動解析用には、ルシフェラーゼのC末端に分解促進シグナル(PEST配列)を付加したEmerald Luc -Short lifeタイプ-を用いることができます。(特許取得済)
●高い発光安定性
Emerald Lucはホタルルシフェラーゼと比べ、破壊系測定において高い発光安定性を示しますので、発光の減衰が少なく、HTSアッセイに最適です。
実施例
1.ホタルルシフェラーゼとの生細胞系における性能比較
pELuc-test、pELuc(PEST)-test、及びホタルルシフェラーゼ(fLuc)の各ルシフェラーゼ遺伝子上流にAP1応答エレメント、HSVtkプロモーターを挿入したコンストラクトを、96ウェルプレートに播種したHeLa S3細胞にトランスフェクションしました。その後、この細胞を PMAまたはEGF、及び0.2 mM ルシフェリンを含む培養液に置換して5時間インキュベートし、そのままプレートリーダーで発光を計測しました。図(上)はシグナル計測値を、(下)は各コンストラクト毎に誘導比(無添加を1として比率を算出)をプロットしたものです。Emerald Luc(ELuc)を用いた場合、ホタルルシフェラーゼと比べ、約15倍のシグナルが認められ、誘導の検出もホタルルシフェラーゼ(fLuc)に比べて良好でした。
2.概日時計遺伝子の転写変動解析
pELuc-test、pELuc(PEST)-testのルシフェラーゼ遺伝子上流に概日変動性の報告されているBmal1遺伝子プロモーターを挿入したプラスミドを、NIH-3T3細胞へトランスフェクションしました。その後、その細胞を100nMデキサメタゾンで処理し、0.2mM D-ルシフェリンを含む培地に置換した後、培養しながら連続発光測定装置で3日間発光を測定しました。 その結果、Emerald Luc -Short lifeタイプ-の方が良好なリズム変動を示すことが確認できました。これは細胞内におけるレポータータンパク質の寿命が短縮されたことに起因していると考えられます。 (*産業技術総合研究所 中島芳浩先生にご協力いただきました。)
3. NFκBリポーターを用いたシングルセルイメージング
- 製品内容
各ベクター 10μg
- ワンポイントアドバイス
●使用するプラスミドについて
Emerald Luc(ELuc)は細胞内で非常に安定なルシフェラーゼです。ELuc(PEST)はルシフェラーゼの細胞内寿命を短くするために、ルシフェラーゼのC末端にPEST配列と呼ばれるタンパク質分解促進配列を付加しています。シグナル強度の高い検出を行うにはpELuc-testを、リアルタイムな変動を解析したい場合にはpELuc(PEST)-testのご利用をお勧めします。
●マルチクローニングサイトについて
pELuc(PEST)-testのマルチクローニングサイトについても、pELuc-test同様に 制限酵素Hind III、Pst I、Nco Iの認識配列がありますが、ベクター内の他の部位にも存在しますので、クローニング部位としてはお勧めできません。制限酵素切断部位の詳細情報は取扱説明書をご覧ください。
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- ※ 法規制について
- 毒: 毒物及び劇物取締法[医薬用外毒物]
- 国: 国民保護法[毒素]
- 劇: 毒物及び劇物取締法[医薬用外劇物]
- 組: カルタヘナ法(遺伝子組換え生物等の使用等の規制による
- 危: 消防法[危険物]
- 生物の多様性の確保に関する法律)
- P: PRTR法(化学物質排出把握管理促進法)[届け出義務物質]
- 申: ご購入時に申込書の提出が必要な製品
- 労: 労働安全衛生法[通知または表示義務物質]
- なし: 上記法令や申込書の提出に該当しない製品