One Step RT-PCRキット

RT-PCR Quick Master Mix

TOYOBO

価格表

品名 Code No. 包装 価格(税別) 保存温度 説明書
仕様書
SDS 法規制
RT-PCR Quick Master Mix
PCR-311 50回用 販売中止 -20℃ なし
RT-PCR Quick Master Mix
*コントロールなし*
PCR-311F 50回用 ¥44,000 -20℃ なし

用途

●RT-PCR

説明

本品は、rTth DNA Polymerase を使用した、1酵素・1-step系のRT-PCRキットです。ホットスタートにも対応し、より高感度な検出が可能となりました。
Tth DNA polymeraseはMn2+存在下で、逆転写活性を示すユニークな酵素であり、本酵素を用いることで同一チューブ内でcDNA合成反応とPCRを連続的に行うことができ、さまざまな用途にご使用になれます。
 

実施例

1. 当社従来品との感度比較

ヒトG3PDH mRNA*とプライマーセットを使用し、約450bpの領域を標的としたRT-PCRを行いました。
RT-PCR Quick Master Mixは、当社従来品と比べて2桁以上の高感度を示しました。

B: ブランク反応

【サンプル】ヒトG3PDH mRNA* (106 ~ 102コピー/50μl反応系)
*in vivo transcriptionにて調製しました。

【プライマー】
Primer(F): 5'-TCCACCACCCTGTTGCTGTA-3' (20mer)
Primer(R): 5'-ACCACAGTCCATGCCATCAC-3' (20mer)

【サイクル条件】
90℃ 0:30 →60℃ 30:00 →94℃ 1:00
→ (94℃ 0:30 → 60℃ 0:30 → 72℃ 1:00) x 40サイクル
→72℃ 1:00
 

2. mRNAを用いたcdc2遺伝子の検出

ヒト培養細胞由来mRNA(5ng、0.5ng)を鋳型とし、ヒトcdc2のORF全長(約900bp)をターゲットとしたRT-PCRを行いました。
cdc2はセルサイクルに関わるタンパク質をコードしています。
その結果、当社従来品では検出できなかったターゲットが、RT-PCR Quick Master Mixによる反応では良好な増幅を示すことが分かりました。

【プライマー】
Cdc2-F : 5'-CCATACCATTGACTAACTATGGAAGAT-3' (27mer)
Cdc2-R : 5'-GTCAGAAAGCTACATCTTCTTAATCTG -3' (27mer)
            
【サイクル条件】
90℃ 0:30 →60℃ 30:00 →94℃ 1:00
→(94℃ 0:30 → 60℃ 0:30 → 72℃ 1:00) x 40サイクル
→72℃ 1:00
 

参考文献

1)T. W. Myers and D. H. Gelfand, Biochem., 30: 7661-7666(1991)


製品内容
【PCR-311】  
2XRT-PCR Quick Master Mix
   625μL×2本
50mM Mn(OAc)2 200μL×1本
Nuclease-free Water 1100μL×1本
Positive Control RNA    50μL×1本
Control Primer F  
50μL(10pmoles/μL)×1本
Control Primer R  
50μL(10pmoles/μL)×1本
   
【PCR-311F】  
2XRT-PCR Quick Master Mix
  625μL×2本
50mM Mn(OAc)2 200μL×1本
Nuclease-free Water 1100μL×1本
注意事項

(パーツ変更のお知らせ)

基本反応条件

滅菌蒸留水 XμL
2×Master Mix  25μL
50mM Mn(0Ac)2  2.5μL
各Primer 10pmoles each
RNAサンプル
  Total RNA  <2.5μg
  Poly(A)+ RNA < 500 ng
Total Volume 50μL

Cycle
90℃, 30sec.
60℃, 30min.

94℃, 1min.

94℃, 30sec.
50~70℃ 30sec. 30~40Cycles
72℃, 1min.

72℃, 7min.

※アニーリング温度は、プライマーのTm値などを考えて、50~70℃の間で調整します。

ワンポイントアドバイス

●ゲノムDNAのコンタミネーションについて
あらかじめ、DNase処理を行いゲノムを除去するか、下記のA, Bの方法でプライマー設計をすることで、ゲノムの影響を回避できます。

A. イントロンを挟むようなプライマー→PCR産物の長さで区別する。
B. 2つのイントロンにまたがるようなプライマー→PCR産物ができないようにする。

●逆転写反応時のプライマーについて
PCR用のReverse Primerがそのまま逆転写用のプライマーとなります。
別途添加する必要はありません。また、Oligo dTやRandom Primerは使用できません。

●RT-PCR産物のクローニング
本キットではMn2+の存在下でPCRを行うため、Mg2+を用いる通常のPCRに比べさらに正確性が低下する傾向にあります。よって本製品は、クローニング用でのPCRには適しません。

プライマーのTm値の計算は、最近接塩基対法(Nearest Neighbor method)を用いております。プライマーのTm値計算表(EXCEL)は、こちらからダウンロードいただけます。イノシンを含むプライマーのTm値はこの方法では計算できません。

   トラブルシューティングは
こちら


English Page

※ 法規制について
毒: 毒物及び劇物取締法[医薬用外毒物]
国: 国民保護法[毒素]
劇: 毒物及び劇物取締法[医薬用外劇物]
組: カルタヘナ法(遺伝子組換え生物等の使用等の規制による
危: 消防法[危険物]
   生物の多様性の確保に関する法律)
P: PRTR法(化学物質排出把握管理促進法)[届け出義務物質]
申: ご購入時に申込書の提出が必要な製品
労: 労働安全衛生法[通知または表示義務物質]
なし: 上記法令や申込書の提出に該当しない製品

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