ホットスタート用抗Taq抗体
anti-Taq high
TOYOBO
価格表
用途
●Taq DNA polymeraseによるホットスタートPCR
説明
抗Taq DNA polymeraseは、非特異反応の原因となる常温下でのTaq DNA polymeraseの活性を抑制します。
抗体はPCRの最初のPCRステップで失活するため、PCR反応には影響を及ぼしません。
本抗体は70℃以上で短時間に失活するため、酵素活性の化学修飾によるホットスタート法と違い、長い変性ステップを必要とせず、通常の第1サイクルの変性ステップで完全に不活化されます。
特長
●Polymerase活性を確実に阻害
PCR反応前の常温下でのPolymerase活性を阻害します。
●簡便
PCR前にTaq DNA polymeraseと混合するだけです。混合した状態での保存も可能であり、-20℃で6ヶ月安定であることを確認しています。
原理
実施例
ヒトゲノムDNAを鋳型としたPCR
anti-Taq highの有効性を、A社Long PCR酵素を用いるβ-globin(3.6kb)をターゲットとするPCR評価系で検証しました。
その結果、A社酵素だけでは増幅は認められませんでしたが、anti-Taq-highを用いてホットスタートPCRを行うことで明瞭な増幅を確認することができました。
また、本品の効果は、B社抗Taq抗体に比べ高いことが分かりました。本検討より、本品はPCRの特異性と感度を向上させるのに効果的であることが示されました。
参考文献
1)R. T. D'Aquila, et al., Nucl. Acids. Res., 19: 3749(1991)
2)Q. Chou, et al., Nucl. Acids. Res., 20: 1717(1992)
3)D. E. Kellogg, et al., BioTechniqus, 16: 1134(1994)
- 製品内容
Antibody(1μg/μL)* 100μL×1本
10×PCR Buffer 1mL×1本
*Taq DNA polymerase 500U分に使用できます。
形状:
10mM Tris-HCl(pH7.0)
50mM KCl
50% Glycerol
10×PCR Buffer組成
100mM Tris-HCl(pH8.3)
500mM KCl
15mM MgCl2
純度:
PCRによって、mouseゲノムDNAのコンタミがないことを確認しています。
- 基本反応条件
Taq DNA polymerase 1U
anti-Taq high 0.2μL
または
Taq DNA polymerase(5U/μL)
=等量のanti-Taq high添加
↓
室温,5min.
※混合した後、-20℃にて長期間保存することができます。
- ワンポイントアドバイス
●Taq DNA polymeraseをベースとした混合型酵素系への適用
本抗体は、Taq DNA polymeraseをベースとしたLong PCR酵素にも使用できます。その際にはその酵素に添付されている反応液を使用します。
トラブルシューティングは
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English Page
- ※ 法規制について
- 毒: 毒物及び劇物取締法[医薬用外毒物]
- 国: 国民保護法[毒素]
- 劇: 毒物及び劇物取締法[医薬用外劇物]
- 組: カルタヘナ法(遺伝子組換え生物等の使用等の規制による
- 危: 消防法[危険物]
- 生物の多様性の確保に関する法律)
- P: PRTR法(化学物質排出把握管理促進法)[届け出義務物質]
- 申: ご購入時に申込書の提出が必要な製品
- 労: 労働安全衛生法[通知または表示義務物質]
- なし: 上記法令や申込書の提出に該当しない製品