Tripluc®システム用1液アッセイ試薬

Tripluc® Luciferase Assay Reagent

TOYOBO

価格表

Code No. 包装 価格(税別) 保存温度 説明書
仕様書
SDS 法規制
MRA-301 10mL×1本 ¥26,000 -80℃ なし
MRA-301X5 (10mL×1本)×5 ¥107,000 -80℃ なし

用途

●レポーターアッセイ

説明

レポーターアッセイは、ある遺伝子の転写制御配列(プロモーターなど)をレポーター遺伝子と連結し、細胞内で発現したレポーター酵素の活性を指標に遺伝子発現を評価する手法です。
MultiReporter Assay System –Tripluc®–は、(独)産業技術総合
研究所・近江谷先生らのグループで開発された緑(SLG)、橙色(SLO)、及び赤色(SLR)発光の3色のルシフェラーゼを用いたマルチレポーターアッセイシステムです。これらのルシフェラーゼはいずれもD-ルシフェリンを発光基質として利用するため、色分離測定によって最大3つのレポーター酵素の活性を簡便かつ同時にアッセイすることが可能です。1つのレポーターを内部標準に用いても、2つの被験配列の転写調節を測定することができます。
Tripluc® Luciferase Assay Reagentは、MultiReporter Assay System –Tripluc®のアッセイに最適化された測定試薬です。

特長

●3色でアッセイ可能

緑色(SLG)、橙色(SLO)、及び赤色(SLR)発光の3色のルシフェラーゼを用いた3色での評価(2種類の被検配列+インターナルコントロール等)が可能です。
複数の遺伝子発現を同時に評価することができ、より厳密な実験が可能です。
 

● 1ステップアッセイ

従来の2液タイプの検出試薬では、細胞溶解と発光反応を別々に行うため、煩雑な操作が必要でした。本試薬では、培養液に試薬を添加し、10分間インキュベートするだけでアッセイが可能です。
 

●安定した発光

●安定した発光

試薬組成を最適化し、安定した発光が可能になりました。シングルチューブでのアッセイに加え、マルチウェルプレートでのアッセイに最適です。

実施例

1.3色分離モデル実験

「MultiReporter Assay System -Tripluc-」の それぞれ緑・橙・赤色に発光さ
せるルシフェラーゼを発現するベクター3種(SLG、SLO、SLR)を混合し、HeLa S3細胞へトランスフェクションし、3色のルシフェラーゼの発光を分離計測しました。この際、SLGは内部標準として一定量加え、SLO、SLRの混合比を変えています。計測値をSLG値で標準化し、プロットしました。



これより、それぞれの色が定量的に計測されていることが分かります。

実施例2 : 転写因子AP1、NFκB活性化の同時解析

参考文献

1) Y. Nakajima et al., Biotechniques, 38: 891-894(2005)
2) 中島芳浩ら、バイオテクノロジージャーナル, 7-8, 453-455(2005)
3) 「動物実験代替のためのバイオマテリアル・デバイス」(シーエムシー出版)、235-243
4) R. V Vadim et al.,Biochemistry, 38: 8271-8279(1999)
5) Y. Ohmiya et al., Sci. Rept.Yokosuka City Mus. 47: 31-3(2000)
6) V. Vadim et al., Biochem.Biophys. Res. Commun. 280:1286-1291(2001)
7) V. R. Viviani et al., Photochem.Photobiol., 76: 538-544(2002)
8) Y. Nakajima, Biosci. Biotechnol. Biochem. 68: 948-951(2004)
9) Y. Nakajima et al., FEBS Letters 565: 122-126(2004)
10)近江谷克裕、生化学, 76: 5-15(2004)

<製品使用文献>
S. Hirano et al., Toxicol. Appl. Pharmacol. : 249, 8–15 (2010)
  https://doi.org/10.1016/j.taap.2010.08.019
Y. Kimura et al., Toxicol. Vitr. : 28, 759–768 (2014)
S. Wakuri et al. Anal. Biochem. : 522, 18-29 (2017)
  https://doi.org/10.1016/j.ab.2017.01.015
K. Morikawa et al. Biochem. Biophys. Rep. : 18, 1006-45 (2019)
S. Fukuda et al. Biochem. Biophys. Res. Commun. 508, 928-933 (2019)
  https://doi.org/10.1016/j.bbrc.2018.12.027

製品内容

Assay reagent*
*96ウェルプレートの場合、Assay Reagent 10mLは100反応に相当します。

注意事項

MultiReporter Assay System -Tripluc®-ベクターは本製品に含まれません。

基本反応条件

MultiReporter Assay System –Tripluc®-のルシフェラーゼ遺伝子が導入された細胞を培養*
  ↓
細胞をCO2インキュベーターから取り出し、室温に戻しておきます
  ↓
それぞれのウェルに細胞培養液と等量の本試薬を添加
  ↓
10分間室温でインキュベートして細胞を完全に溶解
  ↓
ルミノメーターで測定

*透過率設定のため、各色のルシフェラーゼ遺伝子プラスミドを単独でトランスフェクションしたサンプルをあわせて準備してください。

ワンポイントアドバイス

本システムの測定には、色分離機能付きのルミノメーターを使用する必要があります。ARVOMX(パーキンエルマー社製)などを用いることができます。

●細胞培養後、そのまま発光試薬を加えて測定する場合、ご使用の測定機器に適合する白色不透明プレートで培養を行ってください。

●より精度の高い測定のため、SLG、SLO、SLRの発光量ができるだけ同レベルになるようにプラスミドの混合量を調整してください(50倍以内)。この際、内部標準としてはSLGのご使用をお勧めいたします。内部標準としてSLGをご使用いただくことで、多くの場合、内部標準として添加するプラスミド量を抑え、被験配列に連結したSLO、SLRの混合量を増やすことができます(結果として、SLG、SLO、SLRの発光量をそろえることが可能です)。


●2色のアッセイではSLGとSLRの組み合わせをお勧めいたします。

2色または3色の分離方法について
こちらのページより Microsoft® Excel を用いた演算シートをダウンロードできます。

FAQはこちら →

   トラブルシューティングは
こちら

※ 法規制について
毒: 毒物及び劇物取締法[医薬用外毒物]
国: 国民保護法[毒素]
劇: 毒物及び劇物取締法[医薬用外劇物]
組: カルタヘナ法(遺伝子組換え生物等の使用等の規制による
危: 消防法[危険物]
   生物の多様性の確保に関する法律)
P: PRTR法(化学物質排出把握管理促進法)[届け出義務物質]
申: ご購入時に申込書の提出が必要な製品
労: 労働安全衛生法[通知または表示義務物質]
なし: 上記法令や申込書の提出に該当しない製品

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