課題解決事例

V大学 分子生物学研究センター

ウェスタンブロット法を用いた、タンパク質の発現解析でシグナル強度や特異性が…

オリジナル試薬の活用で、現在の抗体でも数倍以上の強いシグナルを得られた!

背景

タンパク質発現解析を多く手掛けている、V大学の分子生物学研究センター。ある研究テーマの検出に用いていたウェスタンブロット法で、抗体の種類によってはシグナル強度や特異性にバラつきがあり、実験の初期検討に時間が掛かっていた。

課題

もっと精度の高い抗体があったら…何度行なっても、タンパク質の検出がうまくいかず

時間が掛かっていた原因を探ってみたところ、使用している抗体にいくつか要因があることが分かりました。
研究員のM氏は、その時の状況を次のように振り返ります。
「抗体によっては、特異性が低く、ほかのタンパク質とも結合し検出してしまうことから、結果が異なってしまうことが何度もありました。その他にも、特異的タンパク質と結合能が低く、検出がバックグラウンドに埋もれてしまい、検証できなかったという例も多くありましたね」

本来であれば、同じタンパク質を検出できる、色々な種類の抗体を評価する必要があったのですが、精度が安定しないためそれができなかったのです。もっと何か良い方法はないかと方々をあたってみたのですが、まず対象候補となる抗体は数が多いため、最適なものを見つけるのは現実的に困難である事が分かりました。そのうえ購入できる抗体は、その種類が限られており、また高額ということもあって、断念せざるを得ませんでした。
そのためM氏たちには、手元にある抗体でなるべく精度を上げて検出するしか方法がなかったのです。

具体的な解決策も見いだせず、また画期的な抗体の情報も得られないまま、時間ばかりが過ぎていきました。

課題のポイント

  • 分子生物学研究センターが所有している抗体では、ウェスタンブロット法を用いた際、シグナル強度や特異性にバラつきがあり、実験の初期検討に時間が掛かっていた

  • 対象候補となる抗体は数が多いため、最適なものを見つけるのは現実的に困難

  • そのうえ、購入できる抗体はその種類が限られており、高額なことがネックに

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