課題解決事例
P大学 医療研究センター
このままでは競合する大学に差を付けられてしまう…
安定したデータを得ることができなかったシングルセル解析に、画期的な解決方法が!
背景
ゲノム医療の研究に力を入れている、P大学医療研究センター。同じテーマを研究している他の大学が発表する論文の量と質のレベルが急上昇し話題になっていた。理由を調べたところ、解析が大変なシングルセルを積極的に取り入れていたことがわかった。
課題
質の高い論文のランキングにおける躍進の理由であるシングルセル解析、自分たちでも使ってみたいが…
シングルセル解析により、RNAレベルで細かく解析することが可能となります。そうすることで、例えば今まで見えなかった、もしくはわからなかった遺伝子の特性から、新たな発見や斬新な結果をこの大学は得ていたのでした。
医療研究センターの研究員H氏は、この時の状況を次のように振り返ります。
「想像以上に質の高い論文が多かったので、従来の手法では見落としていた新たな結果が得られるシングルセル解析の手法には本当に驚きました。そこで、センター内でもシングルセル解析の活用を検討しました。しかし、知見が少ないこともあり、二の足を踏んだ状態でした」
調べた結果、シングルセル解析を行うのであれば理化学研究所(理研)が開発した「RamDA-seqTM」を用いることが有効であることをH氏たちは突き止めます。しかしこの方法は、試薬の準備が非常に大変だったのです。
「さまざまな文献をあたりながら、試薬の調合など、どうにか準備をして解析に臨みましたが、何度やっても安定したデータを得るには至りませんでした」(H氏)
「このままでは、どんどん差が付けられてしまう」と、この状況にP大学医療研究センターは焦るばかりでした。
課題のポイント
シングルセル解析を実施するために、理化学研究所が開発した「RamDA-seqTM」を用いることにしたが、試薬の準備が大変
さまざまな文献をあたりながら、試薬の調合など、どうにか準備にこぎつけたが、何度やっても安定したデータを得られない