課題解決事例
製薬会社 Q社 医薬開発部
競合ひしめく新薬開発。今のRNA抽出精製スピードでは太刀打ちできない…
2時間の工程が、たった30分で!cDNA合成をスピーディーに進められた理由とは?
背景
バイオ医薬品の製造を行うQ社。この分野へは競合メーカーも相次いで参入していることから、新薬開発には効率化と更なるスピードアップが日々命題となっていた。来月には数千個のスクリーニングが必要な開発案件をひかえており、研究者たちはその対応に追われていた。
課題
RNA抽出精製の操作に手間と時間が…具体的な改善策がないまま、来月を迎えそうで
連日、対応に追われる中、業務の見直しを進めていた開発部リーダーのM氏は、RNA抽出精製の操作に手間と時間がかかっていることに注目しました。
M氏はこのときの状況を次のように振り返ります。
「この操作は、後のリアルタイムPCRにも影響するため、常に高い精度が求められていました。うちでは、ほとんどの精製に96ウェルプレートを使用して行っており、検体数の多さとその重要性から準備にはかなりの手間と時間をかけていましたね」
M氏が調べたところ、RNAの抽出からcDNA合成には約2時間もかかっており、準備の時間を入れると1日の相当な時間がこの工程に費やされていたのでした。そのうえ、薬剤のスクリーニングといった多サンプルを使った解析や、複数の抽出精製が続く場合は、準備や精製操作が煩雑となり、うっかりミスを起こす研究員もあとを絶ちませんでした。
こうした状況を改善すべく、手間を軽減し、スピードを速めることができそうな精製キットをM氏は見つけ、試してみました。しかし、反応の途中で溶液を添加するなどの手間が増えてしまうなど、改善にはつながらず、費用対効果が見合わないことから断念することにしました。
具体的な改善策を見いだせないまま、M氏たちは今日も急ぎの精製工程をコツコツとこなしながら、来月の大型案件を迎えなければなりませんでした。
課題のポイント
RNAの抽出精製に約2時間、準備の時間も入れると相当な時間が費やされていた
薬剤のスクリーニングなど多サンプルを使った解析や、複数の抽出精製が続く場合、準備や精製操作が煩雑となり、うっかりミスを起こす研究員もいた
手間を軽減し、スピードを速める精製キットを試してみたが、反応の途中で溶液を添加するなど手間が増え、費用対効果が見合わないことから断念