課題解決事例

製薬会社 X社 研究開発部

PCRに研究者の時間が取られすぎて、このままでは競争力低下が心配…

今までの常識を覆したPCR。ポイントは「KOD」という酵素だった!その全容とは?

背景

薬品やワクチンの研究開発競争が世界中で激化する中、X社ではさらなる開発の数とスピードの向上を目的に、研究効率を見直す活動を加速させていた

課題

PCRに関連する時間がかかりすぎて、研究の効率化が難しい…

活動の一環として、研究開発部内で調査を進めたところ、PCRの工程がボトルネックになっていることが分かりました。試薬の調製から遺伝子の増幅までの工程に数時間かかり、他の作業を進められずにいたのです。
調査を担当した、研究開発部メンバーのS氏はこのときの状況を次のように語ります。
「増幅工程の時間もそうですが、実はPCRを行うためのサンプルの前処理や試薬調製といった下準備にも手間と時間がかかっていました。そのうえ、結果がうまくいかないと何度も作り直しては、PCRを行う、結果を待って評価するというプロセスを何度も行わないといけません。そのため、スピードアップしろと言われても、本当に難しいと考えていました」

実は、実験以外の業務が入ると時間のかかるサンプルの前処理、PCRに着手できない場合もありました。問題は、こうした実験はほぼ毎日続くため、研究時間の確保ができず遅延が連鎖的に発生してしまうことでした。
一方、こうした動きがまん延することで、研究成果を得ることが遅れ、研究者が論文や特許を閲覧したり作成したりすることにも影響がでており、上層部は製品開発の競争力低下も懸念していたのです。

画期的な解決方法をなかなか見つけられないS氏は、販売代理店から、KODという酵素の評判を聞きつけます。その内容にとても興味を持ったS氏は、すぐに提供元の東洋紡に問い合わせてみました。

課題のポイント

  • PCR工程において、遺伝子増幅に数時間かかるため、結果が出るまで時間を要し、なかなか次の実験に進められず、研究効率の低下を招いていた

  • サンプルの前処理や試薬調製など下準備に手間と時間がかかり、効率が悪い

  • 研究効率の悪化で、研究者の論文や特許の閲覧や作成に影響がでて、上層部は競争力の低下を懸念している

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