課題解決事例
U大学 分子生物学研究室
マルチプレックスPCRの準備がこんなに大変だったとは…
独自開発された「欲張ったPCR酵素」を使用した驚くべき試薬、その実力とは?
解決
解決のポイント
・東洋紡が独自開発した試薬『KOD -Multi&Epi-®』により、幅広い範囲で、特異的かつ均一なマルチプレックスPCRが実施でき、余分な試薬を準備することから解放
・この試薬なら10種類のターゲットであっても均一に増幅するなど、解析の質も想定以上に向上
・エピジェネティクス解析にも使用できるため、試薬の準備などの煩雑な作業からも解放
独自開発の遺伝子改変型KOD DNA ポリメラーゼを用いた酵素で、問題が一気に解決へ!
相談内容を聞いた知人は、「分析センターでは、マルチプレックスPCRに東洋紡の『KOD -Multi&Epi-®』という酵素を試薬として使っている」という説明とともに、東洋紡の担当者まで紹介してくれました。
研究室に戻ったS教授は、すぐに紹介してもらった担当者に連絡をとり、後日、KOD -Multi&Epi-®のサンプルを持参した担当者から、特長の説明を受けることにします。
「説明を聞いていて、とても期待が持てましたね。紹介してもらったKOD -Multi&Epi-®は、東洋紡が独自開発した遺伝子改変型KOD DNA ポリメラーゼを用いて開発された酵素でした。1kb以下の短鎖のターゲットから10kb前後の長鎖のターゲットまでの幅広い範囲で、特異的かつ均一なマルチプレックスPCRの実施が可能だそうです。そのため、この酵素があれば余分な試薬を準備することから解放されるということでした」(S教授)
そのうえ、KOD -Multi&Epi-®はマルチプレックスPCRだけでなく、エピジェネティクス解析にも使用できるため、あらためて別の試薬の準備をする必要がなく、あの煩雑だった作業からも解放される事が分かったのです。
この「欲張ったPCR酵素」の効果に期待したS教授は、早速、研究室内で使ってみることにします。すると、結果は歴然で、すぐにその効果を実感できました。バイアスの少ない良好な結果や、10種類のターゲットであっても均一に増幅することなど、解析の質も想定以上に向上していたのです。
2週間ほどKOD -Multi&Epi-®を使用したところで、あらため評価や振り返りをおこなったS教授。大幅な解析効率の向上を実感し、知人に感謝したのでした。