トマト由来細胞外小胞の回収条件を検討してみた!
■はじめに
様々なサンプルから細胞外小胞を簡便に回収できるCATAROSEV®ですが、「植物由来の細胞外小胞も回収できるの?」というご質問をいただきましたので、トマト由来細胞外小胞の回収条件を検討してみました!
■実験方法
【試料】生トマト
・トマトを絞り、不織布フィルター濾過後、1,000g×10分遠心-上澄み回収、3,000g×10分遠心-上澄み回収、 10,000g×10分遠心-上澄み回収
・0.45μm、0.22μmメンブレンフィルターでろ過(電気伝導度 5.8mS/cm)
・0.1M NaCl 10mM Tris-HClを用いて、電気伝導度を 9.5mS/cm に調整
【精製プロトコル】
・CATAROSEV®の平衡化 : 0.10M NaCl 10mM Tris-HCl×5mLを通液
・試料のCATAROSEV®への吸着 : 塩濃度調整後の試料を18mL通液
・洗浄 : 0.1M NaCl 10mM Tris-HCl×10mLを通液
・回収0.2M溶出 : 0.2M NaCl 10mM Tris-HCl×6mLを通液、回収
・回収0.5M溶出 :「回収0.2M溶出」を実施した後に0.5M NaCl 10mM Tris-HCl×6mLを通液、回収
■結果
【回収サンプル/NTA測定結果】

0.2M溶出液に続いて回収した0.5M溶出液中には、0.2M溶出液中よりも粒子が約1.5倍多く含まれており、さらに粒子の粒径が比較的大きいという結果でした。
植物由来の細胞外小胞は比較的粒子が大きい(=負電荷が大きく、回収膜に強く結合する)ことが知られています。
今回の実験では、0.2M溶出液では回収できなかった比較的大きい細胞外小胞が、0.5M溶出液で回収できたと考えられます。
回収量が少ない場合は、0.5M NaClなど、推奨(0.3M)より高めの塩濃度のBufferで溶出を検討ください。
■さいごに
今回使用した製品はこちら
エクソソーム回収キット
CATAROSEV®
●簡便
煩雑な前処理は不要で、約30分でsmall EVを回収可能です。
●高収率
培養上清や血清、果汁などから約1010個のsmall EVを回収できます。
●高い選択性
50~150nm の粒子を効率的にインタクト(正常)な状態で回収することができます。
※「CATAROSEV」は東洋紡株式会社のエクソソーム関連試薬を示す登録商標です。







