製品別FAQ

【KOD SYBR qPCR Mix】

冷蔵で保存できますか?

4℃で保存することも可能です。3ヶ月程度では品質に問題が生じないことを確認しています。KOD SYBR™ qPCR Mixには蛍光色素が含有されている為、保存の際には遮光して下さい。

凍結融解を繰り返しても大丈夫ですか?

10回程度の凍結融解では品質に全く問題が生じないことを確認しています。使用後は再凍結保存していただいても結構です。少量ずつ何度も使用する場合には、4℃で保存することも可能です。3ヶ月程度では品質に問題が生じないことを確認しています。

KOD SYBR™ qPCR Mixと従来品(Taq使用)にはどのような違いがありますか?

KOD SYBR™ qPCR MixはKOD DNA Polymeraseの酵素特性(高効率、クルード成分の阻害を受けにくい)を活かし、SYBR™ Green I アッセイの利便性と汎用性を高めた製品です。以下のような特性の違いがございます。

【従来品との特性比較】

 

従来品(Taq使用)

KOD SYBR qPCR Mix

酵素

Taq DNA Polymerase

KOD DNA Polymerase

[exo(-) mutant]

増幅長

70 ~ 300 bp

70 ~ 2000 bp

GCリッチなターゲット

増幅しにくい

増幅しやすい

阻害物質の影響

受けやすい

(DNAの精製が必要)

受けにくい(クルードサンプルから直接増幅可能)

 

こちらに各製品の特長の一覧表がございますので、併せてご覧ください。

どのくらいのGC含量のサンプルが使用できますか?

GC含量83% のIGF2R遺伝子(cDNA)を検出した事例があります。

融解曲線による増幅長多型解析は可能ですか?

2Kb以下の増幅長で、増幅産物間のTm値の差が3℃以上(機器によっては5℃以上)あれば、ワンチューブ反応でマルチプレックスPCRや増幅長多型解析などを行うことができます。

PCR反応液に生体組織などのクルードサンプルをどのくらいまで添加できますか?

エンドポイント検出において以下のサンプル量(20μl反応の場合)が添加可能です。

全血    1/10に希釈し、2μL添加
爪     米粒1/3程度を直接添加
髪     毛根から1~2cmを直接添加
口腔粘膜  綿棒などで採取後、200μLの水で懸濁、反応液に5μL添加
培養細胞  ~103 cells
動物組織  アルカリ熱抽出液の上清を0.5~2μL添加
植物組織  ワンステップ法による植物ライセートの10倍希釈液の上清を0.5~2μL添加

一般的なPCR用のプライマーは使用できますか?

KOD シリーズ等を用いる一般的なPCRにおいて設計した、増幅長が2kbまでの特異性の高いプライマーは、基本的にはそのまま使用可能です。

精製が脱塩のみのプライマーは使用できますか?

プライマーの精製純度は反応特異性に大きな影響を与えます。可能であればHPLC精製、少なくともカートリッジ(OPC)精製のグレードのプライマーをご使用ください。

プライマーや増幅産物のTm値の計算はどのように行えば良いですか?

最近接塩基対法(Nearest Neighbor method)を用いております。プライマーのTm値計算表(EXCEL)は、こちらからダウンロードいただけます。
 

どのような機器に使用できますか?

ブロックタイプの機器(Fast Modeにも対応)のほか、ガラスキャピラリーを用いる高速サイクラーにも対応しています。
また、50×ROX reference dyeが別添付されているため、パッシブリファレンスを必要とする機器においても各機器に適したROX濃度で
ご使用になれます。

詳細は各社qPCR装置における50×ROXの添加量をご覧ください。

うまく検出できない場合の原因と対応方法を教えてください。

トラブルシューティングをご覧いただき、解決しない場合はお問い合わせください。
KOD SYBR™ qPCR Mix トラブルシューティング

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