製品別FAQ

【Competent Quick DH5α】

dam+ですか?

DH5αは、dam+です。これらのコンピテントセルを使用した場合、GATC部位のアデニンはメチル化されます。

Competent Quick DH5αは、これまでのCompetent high DH5αとはどのように違いますか?また、どのように使い分けたらいいですか?

Competent high DH5αは形質転換に約1.5〜2時間要するのに対し、Competent Quick DH5αは約10分で終了します。

但し、形質転換効率は、Competent high DH5αの1/3〜1/10程度になります。
従って、サブクローニングの用途には、Competent Quick DH5αをご使用頂き、ライブラリーの調製等の高い形質転換効率が必要な場合にはCompetent high DH5αをお薦めします。

また、サブクローニングに用いる場合であっても、抗生物質として、テトラサイクリンやクロラムフェニコールを用いる場合には、Competent Quick DH5αでは形質転換効率の極端な低下が見られますのでCompetent high DH5α[Code No. DNA-903F]を使用されることをお勧めします。

使用するプラスミドのサイズはどのくらいが良いですか?

7.5Kb以下にすることをお勧めいたします(10Kbに達すると効率は半減します)。

使用するプラスミドの量はどのくらいが良いですか?

0.1pg〜10ngの量をお勧めいたします。(10ngを越えると、効率が低下します)。

ライゲーション溶液の量はどのくらいが良いですか?

コンピテントセルの液量(100μL)の1/10量(10μL)以下にすることをお勧めいたします(25%に達すると効率は半減します)。

Competent Quick DH5αをプレートにまく際の、適当な抗生物質の濃度は?

以下の濃度をお勧めしています。濃度が高すぎると形質転換効率が低下する場合があります。
また、低すぎる場合には、サテライトコロニーが出現することがあります。
  アンピシリン  50〜100 μg/ mL
  カナマイシン  10〜50 μg/ mL
 

凍結再融解したコンピテントセルではどのくらいの効率になるのでしょうか?

効率は1/10以下になります。

製品には添付されていませんが、SOCで培養した場合形質転換効率はどうなりますか?

SOCで培養しない場合と比較すると、培養した方が形質転換効率が少し上がります。

実験ががうまくいかない場合の原因と対策方法を教えてください。

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