製品別FAQ
【Competent high】
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Q dam+ですか?
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A
JM109、DH5、DH5αは、いずれもdam+です。これらのコンピテントセルを使用した場合、GATC部位のアデニンはメチル化されます。
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Q lac、tacプロモーターを持つプラスミドの誘導には、どの商品が良いですか?
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A
lac、tacプロモーターに負の制御を行い、IPTG添加でその働きが弱まるlacリプレッサーを発現するJM109 [Code No.DNA-900F] をお薦めいたします。
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Q cDNAライブラリーの構築には、どの商品が良いですか?
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A
形質転換効率が高い、DH5α [Code No.DNA-903F] をお薦めいたします。
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Q 形質転換後、シーケンシング用にプラスミドの1本鎖DNAを調製するには、どの商品が良いですか?
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A
M13系ベクターやpBluescriptⅡ等F1 originを持ったベクターとヘルパーファージを利用して1本鎖DNAを調製するには、F'を持つJM109 [Code No.DNA-900F] をお薦めいたします。
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Q ベクターへの遺伝子挿入の青白判定にはどの商品が良いですか?
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A
pUC・M13系ベクター・pBluescriptⅡなど、LacZαを有しているベクターを用いて形質転換を行い、ガラクトシダーゼの活性回復(α相補性)により、X-gal の入った培地で、青白判定を行うには、JM109 [Code No.DNA-900F] またはDH5α [Code No.DNA-903F] をお薦めいたします。
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Q ライゲーション溶液の量はどのくらいが良いですか?
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A
コンピテントセルの液量(100μL)の1/10量(10μL)以下にすることをお勧めいたします(25%に達すると効率は半減します)。
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Q 使用するプラスミドの量はどのくらいが良いですか?
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A
0.1pg〜10ngの量をお勧めいたします。(10ngを越えると、効率が低下します)。
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Q 使用するプラスミドのサイズはどのくらいが良いですか?
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A
7.5Kb以下にすることをお勧めいたします(10Kbに達すると効率は半減します)。
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Q ヒートショック前の氷中での保冷の時間はどのくらいが良いですか?
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A
15〜60分間であれば効率に影響はでません。
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Q ヒートショックの時間はどのくらいが良いですか?
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A
42℃の場合、15〜60秒間行なうことをお勧めいたします。
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Q ヒートショック後の培養用の培地はどういったものが良いですか?
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A
LB培地よりも効率が5倍上がる添付のSOC培地で行なうことをお勧めいたします。
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Q プレートにまく際の適当な抗生物質の濃度は?
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A
以下の濃度をお勧めしています。濃度が高すぎると形質転換効率が低下する場合があります。
また、低すぎる場合には、サテライトコロニーが出現することがあります。
アンピシリン 50〜100 μg/ mL
カナマイシン 10〜50 μg/ mL -
Q 凍結再融解したコンピテントセルではどのくらいの効率になるのでしょうか?
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A
-80℃で凍結後再融解した場合、効率は1/10以下になります。
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Q キット添付のSOC培地には、マグネシウムとグルコースは入っているのでしょうか?
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A
10mM MgSO4、10mM MgCl2、20mM Glucoseがすでに入っております。
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Q 実験ががうまくいかない場合の原因と対策方法を教えてください。
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A
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Competent high トラブルシューティング
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