製品別FAQ
【Ligation high Ver.2】
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Q Ligation high Ver.2は何が改良されたのですか?
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A
従来品(Ligation high)に比べ、特にTAクローニングの効率が向上しています。
また、-20℃保存で凍結しないので、フリーザーから取り出してそのまま使用できるという特長もあります。 -
Q 冷凍庫で保存中に液が凍ってしまったのですが・・・
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A
Ligation high Ver.2は、-20℃保存で凍結しないように組成が改良されています。しかし、-30℃以下の温度で長期間保存した場合や、冷凍庫内の冷気の噴出口近くなどに保存した場合、凍結する可能性があります。
弊社ではそのような場合のことも考えて、凍結融解実験を行うことにより、活性が低下しないことを確認しています。凍結した場合は、チューブを指の腹でつまんで、液温が高くならないように注意しながら融解してください。 -
Q 溶解させたときに白い沈殿がでるのですが、問題はないですか?
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A
沈殿は、安定化剤の一部が析出したもので、ライゲーションの効率には問題ありません。チューブを指の腹でつまんで、液温が高くならないように注意しながら融解してください。
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Q λファージのベクターにライゲーションした場合、パッケージング効率に影響はでないでしょうか?
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A
Agilent Technologies社のλZAPIIベクターとGigapack III Goldパッケージングエキストラクトを用いて影響が出ないことを確かめております。
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Q DNA溶液とLigation high溶液の比率は、どのくらいが良いですか?
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A
Tベクターへのライゲーションの場合は1:1、その以外の場合は1:0.5〜1:1でのご使用をお勧めいたします。
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Q インサート断片/ベクターアームとのモル比は、どのくらいが良いですか?
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A
3:1以上でのご使用をお勧めいたします。
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Q リンカー/ベクターアームとのモル比は、どのくらいが良いですか?
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A
10:1 以上でのご使用をお勧めいたします。
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Q 反応温度は、どのくらいが良いですか?
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A
4℃~25℃で反応することが可能ですが、16℃で反応した場合、最も高いLigation効率が得られます。
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Q 反応時間は、どのくらいが良いですか?
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A
通常30分ですが、ライゲーション効率が低い場合は、2時間を目安に時間を延長してください。
2時間以上反応させても問題ありませんが、目立った効率の向上は期待できません。
また、突出末端ライゲーションなどの場合は、5分程度の反応で十分な効率を得ることができます。 -
Q ライゲーション反応後、サンプルはそのままエレクトロポレーションに使用できますか?
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A
エタノール沈殿や精製用キットでの脱塩操作が必要になります。
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Q T4 Polynucleotide Kinaseとの同時反応は可能でしょうか。
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A
Ligation high Ver.2を用いて、T4 Polynucleotide Kinaseとの同時反応を行うとライゲーション効率が下がるため、 Ligation high [Code No.LGK-101] をご使用ください。