実施例
KOD SYBR™ qPCR Mix 実施例1 増幅困難なターゲットの検出
●GCリッチなターゲット
GC含量が70%を超えるターゲットに対し、各リアルタイムPCR試薬による反応性の比較を行いました。鋳型には、弊社の高性能逆転写反応用試薬「ReverTra Ace® qPCR RT Kit [Code No. FSQ-101]」により合成したHeLa細胞total RNA由来のcDNAを用い、cDNAの5倍希釈(5段階)について、反応を実施しました。その結果、弊社従来品では、増幅困難であったGCリッチなターゲットに対しても、定量的な増幅が認められました。また、反応特異性が高く、プライマーダイマーが生じにくいため、低コピーまでの幅広い定量可能域を得ることができました。
図 GCリッチなターゲットに対するリアルタイムPCR(ABI StepOnePlusTM 使用)
●GC含量に偏りがあるターゲット
ヒトゲノムをテンプレートとして、配列中の赤字で示した部分をPrimer配列として使用し、解析を行いました。
その結果、本品では定量的な増幅が認められ、2次構造をとりやすいターゲットにおいても有効であることが確認できました。
図 GC含量に偏りのあるプロモーター領域に対するリアルタイムPCR(ABI StepOnePlusTM 使用)
【反応条件】
DW X μL
KOD SYBR™ qPCR Mix 10 μL
Primer F 4 pmole
Primer R 4 pmole
50xROX reference dye 0.4μL
Template DNA Y μL
20 μL
【PCRサイクル】
98℃, 2 min.
↓
(98℃, 10 sec. - 60℃, 10 sec. - 68℃, 30 sec.) × 40 cycles
*Date collectionは伸長ステップに設定しました。
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