T7ファージ由来耐熱性RNA合成酵素

Thermo T7 RNA Polymerase << TT7 >>

TOYOBO

価格表

Thermo T7 RNA Polymerase << TT7 >>

Code No. 包装 価格(税別) 保存温度 説明書
仕様書
SDS 法規制
TRL-201 7,500U×1本 ¥12,000 -20℃ なし
TRL-201X5 (7,500U×1本)×5 ¥48,000 -20℃ なし
TRL-252 50,000U×1本(高濃度) ¥70,000 -20℃ なし

用途

●高標識RNAプローブの作製
●RNAスプライシング反応の前駆体の作製
●Cap analogをプライマーとした、Cap構造を持つmRNAの作製
in vitro Translation用のmRNAの作製

説明

Thermo T7 RNA Polymerase << TT7 >>は、遺伝子工学的手法によりT7 phage由来のRNA Polymeraseに点変異を導入し、耐熱性を付与しています。
野生型T7 RNA Polymeraseに対して、熱安定性が高く50℃でも反応可能であり、また、37℃においても比活性が向上しています。

実施例

1.熱安定性の比較

<b>1.熱安定性の比較</b>

野生型T7 RNA Polymeraseを48℃で、Thermo T7 RNA Polymerase << TT7 >>を50℃で各時間インキュベートを行い、残存活性を比較しました。
その結果、野生型T7 RNA Polymeraseは48℃で5min.インキュベートすることにより活性は約1/10に低下しますが、Thermo T7 RNA Polymerase << TT7 >>は50℃、15min.のインキュベートでもほとんど活性の低下はみられませんでした。

50℃での半減期
野生型T7 RNA Polymerase <1.9min.
Thermo T7 RNA Polymerase 84.5min
 

2.高温における in vitro Transcription反応

<b>2.高温における in vitro Transcription反応</b>

野生型 T7 RNA Polymerase と Thermo T7 RNA Polymerase << TT7 >>を用い、各温度での in vitro Transcription 活性の比較を行いました。
T7プロモーターを含むプラスミド0.5μgを鋳型に、RNase Inhibitor を20Uと両酵素を各々25U加え、37~51℃の各温度で60min.反応させた後、反応産物の電気泳動を行いました。

その結果、Thermo T7 RNA Polymerase << TT7 >> は51℃においても、転写反応を行えることが分かりました。

参考文献

1)K. Ishikawa et al., Nucl. Acids Res., 33: e112(2005)
2)M. Itoh et al., Nucl. Acids Res.,30: 5452-5464(2002)
3)M. Chamberlin and J. Ring, J.Biol. Chem., 248: 2235(1973)
4)M. Chamberlin and J. Ring, J.Biol. Chem., 248: 2245(1973)

製品内容

Thermo T7 RNA Polymerase (50U/μL*)                             150μL
10×Buffer [TRL-2B]        1mL×2本
*TRL-252は1,000U/μLの高濃度品です。
 

形状:
20mM KPO4(pH7.7)
100mM NaCl
5mM DTT
0.1mM EDTA
0.01% Triton X-100
50% Glycerol


10×Buffer 〔Code No. TRL-2B〕組成:
  400mM Tris-HCl (pH8.0)
  500mM NaCl
  80mM MgCl2
  50mM DTT


活性の定義:
T7 DNAを鋳型として、37℃、1時間に1nmoleの[3H]-rNTPを酸不溶性沈殿
物に取り込む酵素量を1Uとします。

起源:    
E.coli 組換体

純度:
本酵素15Uと2μgのΦX174 DNAとを、37℃で4時間反応させてもDNAの電気泳動パターンは変化しません。

本酵素25Uとλ/HindIII DNA 1μgを、37℃、16時間反応させてもDNAの電気泳動パターンは変化しません。

本酵素100UとRNA 2μgを、37℃、4時間反応させてもRNAの電気泳動パターンは変化しません。

基本反応条件

滅菌蒸留水XμL
10×Buffer 5μL
10mM rNTPs 2μL
RNase inhibitor 20U
鋳型DNA 100~1000ng
Thermo T7 RNA Polymerase 25~100U
Total Volume 50μL

37~50℃、30~60min

English Page

※ 法規制について
毒: 毒物及び劇物取締法[医薬用外毒物]
国: 国民保護法[毒素]
劇: 毒物及び劇物取締法[医薬用外劇物]
組: カルタヘナ法(遺伝子組換え生物等の使用等の規制による
危: 消防法[危険物]
   生物の多様性の確保に関する法律)
P: PRTR法(化学物質排出把握管理促進法)[届け出義務物質]
申: ご購入時に申込書の提出が必要な製品
労: 労働安全衛生法[通知または表示義務物質]
なし: 上記法令や申込書の提出に該当しない製品

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