リアルタイムPCR法によるノロウイルス検出キット
ノロウイルス検出キット G1/G2 -プローブ検出-
TOYOBO
価格表
用途
●ノロウイルス遺伝子の検出
説明
ノロウイルス検出キットは、急性胃腸炎を引き起こす食中毒の原因として知られているノロウイルスを検便検体からTaqMan®プローブを用いて1-step RT-PCR法で検出するキットです。
プローブ法の採用により、より短時間(約2時間)で作業を終了でき、G1、G2のタイピングが可能です。
※本製品は、大量調理施設衛生管理マニュアル(平成9年3月24日衛食第85号別添(最終改正:平成29年6月16日付け生食発0616第1号)に記載のノロウイルス検査法に対応しております。
特長
●より迅速、アッセイは2時間以内に終了
TaqMan®プローブ*の採用により、リアルタイムPCR装置に反応液をセットしてから、1.5時間で結果を確認することが可能です。
*厚生労働省通知法に収載されたプローブ配列を採用しています。
( 「ノロウイルスの検出法について」厚生労働省医薬食品安全部監視安全課( 平成15 年11 月5 日付け食安監発第1105001 号別添) )
●操作が簡便、熱処理後チューブの移し替えが不要
熱処理後は、チューブに反応溶液を添加するのみでRT-PCRが可能です。
チューブの移し替えがないため、手間やチューブを削減することができます。
●G1/G2のタイピングが可能
G1遺伝子をCy5チャネル、G2遺伝子をROXチャネルと異なる波長で検出するため、G1/G2のタイピングが可能です。
●共感染の検出が可能
合成RNAのスパイク実験により、G1、G2 RNA50コピー対1×105コピーまでの同時検出が可能であることを確認しています。
●安心、UNG処理を行うため、キャリーオーバーのリスクを低減
偽陽性の発生原因としてキャリーオーバー汚染があります。本製品は、混入した増幅産物を分解可能なUracil-DNA Glycosylase(UNG)を含むため、混入したPCR増幅産物を分解し、偽陽性のリスクを低減できます。
実施例
1.陰性糞便の前処理液にスパイクした合成RNAの検出
G1またはG2 RNAを0コピーから1×105コピーまでスパイクし、ノロウイルス検出キットG1/G2 [Code No. FIK-213]を用いて検出を行いました。その結果、50コピーまですべての検出が可能でした。
2. 合成RNAを用いた共感染モデルの検出
ノロウイルスの感染例において、まれにG1・G2両タイプが検出された例が報告されています。そこで本キットにおけるG1・G2共感染モデルを用いて検討しました。G1、G2 RNAのいずれかを1×105コピー、他方を0から1×105コピーまでスパイクし、ノロウイルス検出キットG1/G2-プローブ検出- [Code No. FIK-213]検出した結果、一方が1×105コピー存在しても他方は50コピーの検出が可能であることを確認しました。
*紫色の増幅曲線がG1、オレンジ色の増幅曲線がG2、青色の増幅曲線が内部標準)(IC)の増幅を示します。
(参考)ノロウイルスの流行株の判定や感染源の特定における弊社キットの活用例 - * - * -
(配列解析用サンプル調製)イノシンを含むプライマーを用いた1-step RT-PCRによるノロウイルス遺伝子の増幅
- 製品内容
懸濁液 22mL×1本 前処理液 440μL×1本 反応液 3,300μL×1本 酵素液 550μL×1本 プライマー液(G1/G2) 550μL×1本 プローブ液(G1/G2) 550μL×1本
- 基本反応条件
反応液組成 反応液 30μL 酵素液 5μL プライマー液(G1/G2) 5μL プローブ液(G1/G2) 5μL 前処理済懸濁液 5μL Total 50μL
サイクル条件 Bio-Rad CFX96 TouchTM Deep Well Roche LightCycler® 96 逆転写反応 42℃ 5min. プレ変性 95℃ 30sec. 変性
会合・伸長95℃
56℃5sec.
60sec.10cycles 変性
会合・伸長95℃
56℃5sec.
60sec.30cycles (検出)
*LightCycler® 96ではramp速度を以下のように設定してください。
上昇2℃/sec、下降2℃/sec
※上記以外のリアルタイムPCR装置でもご使用になれます。
装置により、最適なサイクル条件が異なりますので、詳しくは東洋紡テクニカルラインまでお問い合わせください。
増幅曲線データから陽性+、陽性++、陽性+++または、陰性を判定するソフトウェアをご用意しております。製品ご購入の方に無償でご提供いたします。詳しくは東洋紡テクニカルラインまでお問い合わせください。
- ※ 法規制について
- 毒: 毒物及び劇物取締法[医薬用外毒物]
- 国: 国民保護法[毒素]
- 劇: 毒物及び劇物取締法[医薬用外劇物]
- 組: カルタヘナ法(遺伝子組換え生物等の使用等の規制による
- 危: 消防法[危険物]
- 生物の多様性の確保に関する法律)
- P: PRTR法(化学物質排出把握管理促進法)[届け出義務物質]
- 申: ご購入時に申込書の提出が必要な製品
- 労: 労働安全衛生法[通知または表示義務物質]
- なし: 上記法令や申込書の提出に該当しない製品