高効率Plasmid抽出キット

MagExtractor™ –Plasmid-

TOYOBO

価格表

Code No. 包装 価格(税別) 保存温度 説明書
仕様書
SDS 法規制
NPK-301 500回用 ¥33,000 4℃ なし

用途

●プラスミドDNA抽出

説明

大腸菌から高純度のプラスミドDNAを抽出するためのキットです。抽出したプラスミドは、シーケンスやさまざまな酵素反応、及び形質転換等に直接用いることができます。
本キットは、磁性シリカビーズに、破砕溶液中のプラスミドDNAを吸着させて回収する方法を原理としており、フェノールなどの有害な試薬による除タンパク操作やエタノール沈殿操作が不要です。また、高速遠心機による遠心分離操作を最小限に減らしています。
また本キットはマニュアルキットとして使用した場合、1サンプル当たり¥66とコストパフォーマンスに優れます。
本キットは、磁性ビーズ分離用スタンドを用いて使用できます。

特長

●低コスト

マニュアルキットとして、1サンプル当たりのコストはわずか66円です。
 

●簡便・短時間

磁性シリカビーズへのプラスミドDNAの吸着を基本原理としており、簡便に短時間でプラスミドDNAを抽出できます。
 

●安全

有害なフェノール/クロロホルム処理を必要としません。
 

●高純度のプラスミドDNA精製が可能

本キットで抽出されたプラスミドDNAは、ゲノムDNA、RNA、タンパク質等の不純物をほとんど含まず、さまざまな用途に使用可能です。

原理

実施例

1.抽出したプラスミドの制限酵素処理

pUC18を保持するJM109形質転換体の終夜培養液1.2mLより、プラスミドを本キット及び他社キットによって抽出を行いました。その結果、タンパク質やゲノムDNA、RNAの混入がほとんどなく、他社キット比べて同等以上の収量でプラスミドを得ることが可能でした。またさらに、得られたプラスミドの一部を制限酵素で切断した結果、他社キット同様に、完全に消化されていることが確認できました。
このように、本キットを使用することによって、大腸菌などのバクテリアから、高純度のプラスミドを抽出することができます。
 

2.抽出したプラスミドのシーケンス解析

<b>2.抽出したプラスミドのシーケンス解析</b>

本キットで抽出したpUC18を0.5μg使用して、ABI PRISM 310 Genetic Analyzerによってシーケンスを行いました。シーケンスプライマーはM13 Primer P8を使用し、シーケンスキットとして、dRhodamine Terminator Cycle Sequencing FS Ready Reaction Kit(PE Applied Biosystems)を使用しました。
 その結果、本キットで抽出したプラスミドは、オートシーケンサーにも充分使用できる品質を保持していることが確認できました。

参考文献

1)B. Vogelstein and D. Gillespie, Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 76:615-619(1979)
2)R. Boom et al., J. Clin. Microbiol., 28: 495-503(1990)

製品内容
吸着液 130mL×2本
磁性ビーズI 16mL×1本
磁性ビーズII 16mL×1本
再懸濁液 80mL×1本
溶解液Ⅰ* 80mL×1本
溶解液Ⅱ 20mL×1本
中和液 65mL×1本
溶出液 60mL×1本
5×Loading Dye 11mL×1本

 
*溶解液Ⅰは、析出物が見られる場合があります。室温~40℃で完全に溶解させてから使用してください。

※キットの他に以下の試薬が必要です。
滅菌水
エタノール

注意事項

 取扱いには十分注意し、手袋を着用するなどの防護措置を講じてください。万一、 試薬が手などの皮膚や衣服に付着した場合には、十分に水洗を行い、目に入った場合には、十分に水洗した後、医師の手当を受けてください。
 吸着液には、高濃度のタンパク質変性剤(グアニジン塩酸塩)が含まれています。10%を超える高濃度の次亜塩素酸ナトリウム溶液などの酸化作用のある物質と混合した場合、有毒ガスが発生する可能性がありますので、混合しないでください。

基本反応条件

本キットはマニュアルキットとして、以下のステップによって高純度のプラスミドDNAの抽出を行います。

1) 菌体をアルカリSDS法と同様な原理によって、溶解・中和させます。

2) 遠心分離によって、プラスミドDNAが溶解した上清を回収します。

3) カオトロピック剤を含む吸着液と磁性シリカビーズを添加、混合することにより、サンプル中のプラスミドDNAをシリカ表面へ吸着させます。

4) 洗浄液を使用してビーズを洗浄し、不要なタンパク質、塩などを除去します。

5) 滅菌水または低塩濃度のバッファーなどを使用して、ビーズからプラスミドDNAを溶出し、回収します。

備考

MagExtractor™ シリーズの各キットに含まれる磁性ビーズは、それぞれ組成が異なるので、他のキットの磁性ビーズを流用することはできません。

ワンポイントアドバイス

●B/F(固/液)分離について
本キットをマニュアルで使用する場合、磁性ビーズ分離用スタンド(Magical Trapper®)を用いると便利です。また、磁性ビーズ分離用スタンドの代わりに簡易卓上遠心機によってもB/F分離を行うことができます。

●抽出プラスミドの電気泳動について
制限酵素処理グレードの方法によって回収されたプラスミドDNA溶液には、若干のエタノールが含まれるため、アガロース電気泳動時に通常のLoading Dyeではウェルにサンプルを沈めることができない場合があります。本キットに添付のLoading Dyeの使用をお勧めします。

●抽出に使用するサンプル量
過剰なサンプル量は収率の低下を招くことがあります。適正なサンプル量で使用することをお勧めします。

FAQはこちら → 

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こちら

English Page

※ 法規制について
毒: 毒物及び劇物取締法[医薬用外毒物]
国: 国民保護法[毒素]
劇: 毒物及び劇物取締法[医薬用外劇物]
組: カルタヘナ法(遺伝子組換え生物等の使用等の規制による
危: 消防法[危険物]
   生物の多様性の確保に関する法律)
P: PRTR法(化学物質排出把握管理促進法)[届け出義務物質]
申: ご購入時に申込書の提出が必要な製品
労: 労働安全衛生法[通知または表示義務物質]
なし: 上記法令や申込書の提出に該当しない製品

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